準大手ゼネコン「西松建設」側が二階俊博・経済産業相の関連政治団体に対し、大阪市内のマンションの一室を事務所として提供する一方、その家賃分を補填(ほてん)する目的で、二階経産相が代表を務める政党支部に個人献金を偽装して年間300万円を送金していたことが、関係者の話で分かった。 西松側の二階経産相側に対する事実上の事務所の無償提供の疑いがある。こうした状況は政治資金収支報告書に反映されておらず、同様の事実を把握している東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて調べている。 この関連政治団体は、関西新風会。複数の関係者によると、二階経産相の実弟が実質的に運営している。 西松建設関係者によると、同社は1999年ごろ、二階経産相の実弟から事務所提供の依頼を受け、関係設計会社(東京・港区)に指示して、大阪市内の新築マンションの一室を購入させた。その後、関係設計会社と関西新風会が年間約280