月刊誌「新潮45」を事実上の廃刊に追い込んだのは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)による投稿の嵐だったと言われる。そのプロセスに、ノンフィクション作家の高橋秀実さんは違和感を表明する。「言葉の乱射事件のように見えます」と。【田村彰子】 「『新潮45』休刊のニュースを見て驚いております。『LGBT』を巡る騒動のようですが、なんかヘンですね」 こんなメールが高橋さんから記者に届いた。今年の6月号まで日本の神社などを巡る「めくるめくパワースポット」を連載するなど、同誌を作品発表の場の一つにしていた高橋さん。何が「ヘン」なのか聞きたくなった。