ザーン…ザーン… 「ここはどこなんだ…」 気付いたらボクは海辺を歩いていた。 そして 「ボクはだれなんだ…」 どこから来て、何をしていたのか、まったく思い出すことができない… ここは…もしかしてイングランドのケント州シアネス海岸…よく思い出せないけど 「散歩が?なじらね?」 「なじ…?ご老人、ここはどこですか?」 「ここは新潟の直江津だて」 新潟?…直江津?…直江…こども店長…うう…よく思いだせない… 「たまげたな、モノを思い出せないなんて、そりゃめじょげらだぁ。じょうや記憶喪失だな」 「あの…ご老人…その…めじょ?じょう?」 「なじょもなじょも。だら、そんま絵を描いてみ。なにかわかるかも。さ、紙と鉛筆だ」 老人に言われるまま、ボクは無心で絵を描いてみた サラサラ… 「無意識のうちに描き上げましたが、これはいったい…なんなのでしょうか?まったく思い出せない…」 「これは…バイクだて…大型だ