ドイツ人物理学者でABC連邦大学(Federal University of ABC、UFABC)学長のクラウス・カペレ(Klaus Capelle)博士は、変わった道を選択しながらも、順調にキャリアを積み上げてきました。1997年にバイエルン州(ドイツ)のユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルク(通称ヴュルツブルク大学)で物理学の最優秀博士論文賞を受賞した後、ニューメキシコ大学(米アルバカーキ)で修士号を取得、またサンカルロス化学研究所(Institute of Chemistry of São Carlos、IQSC)、ミズーリ大学コロンビア校(米国)、ブリストル大学(英国)、ルンド大学(スウェーデン)、ベルリン自由大学(ドイツ)で客員研究員を務めました。母国で順当にキャリアを築けるだけの学術的成功を収めていたにもかかわらず、1997年~1999年はブラジルのサンパウロ大学サンカルロ