オープンサイエンスの取り組みを支援し、科学知識へのアクセスを促して透過性を高めることに熱心な科学者が増えています。ヒトゲノム・プロジェクトなど、政府の助成を受けた取り組みはデータ共有に積極的な姿勢を見せていますが、そんな中、マギル大学のモントリオール神経学研究所(Montreal Neurological Institute, MNI)が、科学研究機関として初めてオープンサイエンス方針を採用しました。 MNI所長のギ―・ルーロー(Guy Rouleau)氏は、同研究所で行われた研究結果とデータを可能な限り迅速に無料公開すると発表しました。この試みを実施する理由について同氏は、「そうすることで、神経科学の発見と応用が促されるから」1と述べています。この方針には、データと結果を無料で共有することで研究の重複を防ぐというメリットがあります。 しかし、同研究所の決定で特筆すべきは、いかなる発見につ
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