『実に美しい』と、ガリレオの福山雅治のようにつぶやきたくなる写真集だ。人体のいろいろな細胞や組織の写真が300点以上。どのページを開いても、見事に美しいのだからたまらない。 電子顕微鏡は、可視光のかわりに電子線を使い、光学顕微鏡では見ることができないような小さなものまで見ることができる顕微鏡である。それには透過型と走査型があって、透過型は薄い標本を見るためのものである。一方、走査型は、見たい対象の表面を電子線でスキャンしていくもので、標本の表面構造を見ることができる。 この本の図の多くは走査電子顕微鏡写真である。いってみれば、ものすごい倍率の『虫眼鏡』で人体の中をのぞき込むようなものだ。残念ながら、もともとの電子顕微鏡写真は白黒でしかないが、この本では、それらしい疑似彩色がほどこされており、美しいカラー図譜になっている。 見開きがワンセットになっており、右側のページいっぱいに強拡大の写真。
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