国連が「持続可能な開発目標(SDGs)」の現状について「極度の貧困層は減ってはいるものの依然として世界の7億7,000万人近くが1日1.9ドル未満で暮らしている」などとする報告書を発表した。この中でグテレス国連事務総長は「目標を達成するためには多くの分野で進展が遅すぎる」「2030年までに気候変動に対応し、貧困を根絶して平和な社会を構築するためには、各国政府が取り組みを一層加速させなければならない」などと強調している。 「The Sustainable Development Goals Report 2017」と題した報告書はまず、1999年以来10億人近くが極度の貧困状態から脱したが、2013年の時点で、1日1.9ドル未満で家族と暮らす人は7億6,700万人を数え、その数を上回る人が飢えと戦っている現状を指摘した。その上で発育不全となっている5歳未満の乳幼児は世界全体で減少はしているも