東京都内で唯一、都電が一般道路上を走る北区内の約400メートルの区間で、ダンプ横転など軌道に絡んだ事故が、昨年4月からの10か月間で4件発生していることがわかった。 いずれもスリップ事故で、警視庁はレール上でタイヤが滑った可能性があるとしている。同区間の事故は、過去5年間は年2件程度だったが、ここにきて相次いでいる。 一歩間違えば大惨事にもなりかねず、道路を管理する都と同庁は、対策の検討に乗り出した。 ◇ 事故が頻発しているのは、北区のJR王子駅近くの明治通り。片側3車線で、センターライン側に都電荒川線の上下線が走っている。電車走行を妨げなければ、軌道上も一般車両の通行が認められている。音無橋交差点から王子駅にかけては急な坂となっている。 4件の事故はいずれも雨天時に発生。昨年4月18日夜、飛鳥山交差点近くの直線で、レジャー用多目的車(RV)が横転した。事故当時、電車は近くを走っていなかっ