神戸大図書館から古書76冊(計約210万円相当)を盗んだとして灘署は20日、窃盗容疑で大阪市東成区大今里の無職、神沢頼重容疑者(52)=窃盗罪で起訴=を再逮捕した。 同署によると「生活費のために盗んだ」と供述。兵庫県と大阪府内のほかの大学や図書館でも同様の被害があり、関連を調べている。 逮捕容疑は昨年9月末〜今年2月、神戸大の二つの図書館で江戸時代から昭和初期の古書計76冊を盗んだ疑い。最高額は江戸時代の「讃岐国名勝図会」で約35万円相当。 灘署によると、神沢容疑者は大阪府吹田市の古書店に売り、この店がネット上で販売していた。「古書が好きで家から持ってきた」と店主をだましていたという。