2020年の東京オリンピックに向けて、羽田空港アクセスの関心が高まっている。JR東日本の新線計画、東京モノレール改良、大田区の新空港線(蒲蒲線)、首都高速改良事業などが林立。供給過剰・投資過剰の声もあるなかで、競争が始まるとしたら勝者は誰なのか。 左側が国道15号線と京急蒲田駅。京急本線と京急空港線が分岐し、品川方面と横浜方面と羽田空港方面が直通できる構造だ。大規模な駅で鉄道ファンからは「蒲田要塞」とも呼ばれる。右側は大田区産業プラザPiOで、新空港線「蒲蒲線」の南蒲田駅の候補地。地下鉄道をつくるとなると、国道15号線が環状8号線をくぐり抜けるアンダーパスのさらに下を通るため、大深度地下になると思われる 既存ルートも策を講じる 羽田空港アクセスが注目される理由は主に2つある。ひとつは訪日外国人の増加と羽田空港発着便増加への「受け入れ体制整備」が必要だから。もうひとつは羽田空港が持つ「集客施