国立国会図書館(NDL)電子情報部は,NDLにおける情報システムに関連する業務の一元化による効率化及び円滑化を図るため,2011年10月に設置された。以降電子情報部は,NDLの基幹システムである国立国会図書館業務基盤システム等のリニューアルをはじめ多くのシステムの新規開発やリプレースを行ってきた。本稿では2021年10月に設置から10周年を迎えたことを機に,電子情報部が行ってきた情報システム整備の取組について振り返り,その成果を省察する。またNDLにおける今後のシステム整備の方向性と課題について考察する。