大船を訪ねる前に湘南モノレールに乗ってみたくて、「湘南江ノ島」駅から乗車した。 モノレールは浜松町・羽田間を結ぶ東京モノレールのような、一本レールを車両がまたぐ「跨座式」と、そこにぶら下がる「懸垂式」があり、湘南モノレールは懸垂式。ホームは駅ビルの高いところにあり、逆台形に下が細いスマートな車両は、男の子が喜びそうだ。 やがて発車。普通電車とちがい車両は宙に浮いてロープウェイのようでもある。地上高く景色を見下ろして走るのはなんとなく大らかな気分にさせる。揺れは電車と変わらず、座らずに立つ人もいる。 しばらく走るうちに、江ノ島=大船間は、山間の高低差がはげしく連続し、眼下の車の走る道路はくねくね曲がった急激なアップダウンばかりで、この地面にレールを敷くのは到底無理。したがって、軌道を支える柱の高さを変えるだけで水平運行ができるモノレールこそ可能にしたのだとわかった。また空中を走るので、踏切り