今日は色々とショッキングな出来事が連発して起こり、この半年間私は何をしてきたんだろう、と自分の実力の無さ加減を思い知らされてしまいましたが、それはまた後日書くとして、今日はこの本について。 書店繁盛記 作者: 田口久美子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2006/09/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (85件) を見る以前ジュンクの池袋店のバイトさんに「ジュンクの池袋店ってどう?」と聞いたところ、「あそこは妖怪の巣窟ですよ」という名言を残していかれたのが思い出されます。まー、その妖怪の中には私も面識のある方もいらっしゃるわけなんですが、そんなジュンク堂池袋店の内情が手に取るが如くよくわかる名著でした。いや、これは面白かったです。ジュンク堂のシステムマスタはそんな構造になっているのか、とか発注はそうやっているのか、とか、人材のレベルはこれぐらい
日経BP社は10月4日,2006年の「日経BP・BizTech図書賞」を決定したと発表した。梅田望夫氏の「ウェブ進化論」(筑摩書房刊),遠藤功氏の「見える化」(東洋経済新報社刊),小松秀樹氏の「医療崩壊」(朝日新聞社刊)の3点が受賞した。 日経BP・BizTech図書賞は技術と経営の発展に役立つ図書を表彰するもの。2001年に創設し,今年が6回目となる。竹内弘高一橋大学大学院国際企業戦略研究科長が審査委員長を務める。 「ウェブ進化論」は,米国シリコンバレーで10年以上にわたりIT企業の盛衰を見てきた著者の実体験に基づき,新たなネットの時代を分かりやすく解読した点,Web 2.0時代に日本が抱える矛盾を突いた点が評価された。 「見える化」は,著者が目にしてきたトヨタをはじめとする現場の豊富な事例を基に「見える化」という切り口を提示し,それを実践する際のアプローチと留意点を具体的に示したことが
搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書) 阿部 真大 (→amazon) 本屋で手に取ったら面白そうだったので買ってみました。2006年10月22日発行となっていて、出たばっかりのようです。 amazonの要約 大学を休学した「僕」は、一年間にわたりバイク便ライダーの仕事に従事する。そこで出会ったのは、不安定雇用の立場に甘んじながら、危険労働の現場に積極的に飛び込む、同僚ライダーたちの姿だった。広く他業種を見渡しても、ニート問題や引きこもりでやり玉にあがることの多い若者たちは、むしろ、自ら進んでワーカホリック状態に陥っている。それは一体なぜなのか?東京大学大学院に在籍中の著者が、自らの体験をもとに、同世代の団塊ジュニアが直面する労働・雇用問題を分析した、衝撃の論考。 英国のポリー・トインビー『ハードワーク~低賃金で働くということ』(→amazon)、米国のB.エーレンラ
著者:福田誠治、出版社:朝日新聞社 フィンランド教育の成功というサブタイトルがついています。いやー、実に良い教育ですよ。こんなに伸び伸びとした教育を受けることができたら、本当にどの子もすくすくと学力が伸びると思いますね。今の日本では全国どこでも中高一貫の学校がもてはやされていますけれど、私は大いに疑問です。なにより、それがうまくいったとしても、格差を拡大させるばかりで、日本社会は現在のアメリカ社会のように暴力が横行する、すさんだ社会になってしまうでしょう。それも私は心配です。 世界学力調査でフィンランドはずっと世界一位を誇っています。この本は、人口500万人の小国フィンランドが教育の力によって世界のIT産業の先端にいる秘密を探っています。フィンランドの面積は日本とほとんど同じで、宗教はルター派キリスト教徒が85%。 フィンランドでは高校間格差はほとんどないので、たいてい地元の学校に進
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街をブラついたりドライブしたりすると、奇妙な形の建物を目にする事が多々あると思います。ナナメにカットされた屋根とか、屋上からニョキっと突き出る不思議ちゃんとか。アレは「建築家の心オナニー」だと思ってたのですが、建物を作る時に規制を受ける様々な法に対応した結果なのですね。そういう「法律を守ったらこんなの出来ました」って建築を集めたのがこの本。 超合法建築図鑑 (建築文化シナジー) 作者: 吉村靖孝出版社/メーカー: 彰国社発売日: 2006/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (49件) を見る建築書のコーナーで異常なオーラを放っていたので衝動買いしたのですが、これはアタリ。特徴的な建築物の写真を掲載して、それがどういう法に対応した結果なのか解説されてます。さらに写真をイラストにした上で補助線を書き込みした図も載ってるので、大変わかりやすい。建築
[単行本] ■■■:朝日新聞社 『日々の非常口』 アーサー・ビナード 8/8 \1,680 ((ザリガニのテロ攻撃、宇宙開発とお子様ランチの深いつながり。米国生まれの日本語詩人が、そこに眠る「自由」を揺り起こすエッセイ。)) ■■■:学習研究社 『アトランティスの暗号 10万年前の失われた叡智を求めて』 コリン・ウィルソン/松田和也訳 8/29 \2,940 ■■■:京都大学学術出版会 『身体のフランス文学 ラブレーからプルーストまで』 吉田城編/田口紀子編 8/下旬 \4,725 ((心理から身体へ。時代のテクストとともに変化する「身体」へのまなざしとその表現に焦点を絞り読み解いた新しいフランス文学史。)) ■■■:勁草書房 『断片化する理性 認識論的プラグマティズム』 スティーヴン・P・スティッチ/薄井尚樹訳 8/中旬 \3,570 ((「認識論的多元主義」を標榜し、分析哲学そのものの
十一の短編小説の語り手は、みな若い男である。彼らはみな、ワンルームのアパートのようだ。まだ若く、結婚や就職や終(つい)の棲家(すみか)や、そういう人生の決定事項の手前にいる、「仮」の状態。しかしこの短編集は、彼らの姿ではなく、彼らが出会った女たちの姿を描いている。深い関係を持つこともない、複雑な恋愛に発展することもない、「仮」にとどまっている男たちが、ある時期すれ違うように関(かか)わりを持った女たち。 合計十一人の女が登場するのだが、おもしろいことに、一般的に魅力的な女性がひとりもいない。著者が男性であることを思うと、たいへん複雑な気持ちにさせられる。それこそすれ違うような女性たちを、一種神聖化して書かれた小説にはうんざりするが、しかし、神聖化のかけらもなくここまで非魅力的に書かれると、女性としては何やらどきりとするものがある。 「平日公休の女」という短編に、化粧品の販売員である女が出て
女たちは二度遊ぶ 作者: 吉田修一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/25メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (66件) を見るちょいとしばらく読書から離れていたので、リハビリ的な気分でさくっと読めそうな本をピックアップ。……けどちょっと後悔。もっと読書脳が活性しているときに読みたかったかも。だってやっぱ、吉田修一はすごいよ。上手いっす。 ふとしたきっかけで部屋に転がり込んできたはいいが、家事はおろか外出も一切しない「どしゃぶりの女」。15万しかなければ15万の生活をし、100万あれば100万の生活をする「自己破産の女」。がらっパチだが家事は完璧にこなす「殺したい女」。始終泣いてばかりいる「泣かない女」。会社の中でも変人として扱われている「ゴシップ雑誌を読む女」。……などなど、様々な女を描いた11の短編が収められている。 何が凄いって、会話シーンの
かがみふみを『ちまちま』 ぼくの中学から高校時代にかけてのマスターベーションの妄想のなかでは――とそんなもの聞きたくない人は、早めにページを閉じてほしい。 マスターベーションをしなくても、夜寝るとき布団に入ってえんえんと妄想していたもののなかでは、セックスをすることを想像するのが一番興奮したことは言う間でもない。(正確には「性器結合」については想像ができなかったし、そもそも女性器の描写に嫌悪感があった。高校生のときアダルトビデオを見てもその種のシーンが出てくると早回ししていた。) そうした妄想については「ストーリー」をはじめから組み立てている。しかし、そうすると、妄想でセックスまでに自然な(自分的に無理のない)シチュエーションを頭の中で構築するのに、もんんんんんんんんのすごい詳細な手続きが必要になった(星里もちるの漫画のように)。セックスや裸などの身体的欲望へいきつくのはかなり稀で、その前
鳥取県生まれ。図書館塔に住む少女探偵の活躍を描いた「GOSICK」シリーズがヒット。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などの作品で少女の姿を繊細に、残酷に描き喝さいを受ける。ほかの作品に『少女には向かない職業』、『ブルースカイ』など。 ――まず、なぜ恋愛小説を書こうと思われたんでしょうか? 「『野性時代』で何か連載をしましょうという話になって、編集者と飲みにいったんですよ。そのときに、担当の方が恋愛論を熱く語りだして。“小説を読むと恋愛はすごくきれいだったり、ドラマティックだったりする。でも、現実はそうじゃない。恋愛なんてしないにこしたことはないんだけど、ぶつかってしまう。突然はじまって、仕方なく続いていくものなんじゃないか”って。それを聞いた私が“それってこういうことですよね? 道を歩いていたら落ちていたウンコを踏んでしまった。だけど、みんな急いで行かなければならない場所があるからその
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