昨日はいい天気なので、適度な運動と日光に当たろうかと散歩した。広い公園を抜けて、足を伸ばし、もとより運行本数の少な路線の脇を歩いていたのだが、ふと雑草のような自然のままに伸びた茶の木を見かけた。新芽が美しい。組織的に植えられたものでもなさそうだ。鳥の糞から種が落ちたのだろうか。雑草と見なしてよさそうなので、10本ほど一芯二葉に摘んでハンカチに包み持ち帰った。ぽきっとする手摘みの感覚が心地よい。手のひらに載せて、わずかというくらいの量である。茶摘み歌を歌うほどもない。 帰宅して洗い、小さなザルに入れて振り、水気を飛ばし、日干しにした。夕方には少ししなれてきたので、軽く手揉みして、一葉づつ伸ばした。就寝前には半分ほど発酵し、案の定、花のよい香りがする。 一晩して見ると、発酵は進み、香りも芳しい。少し発酵がいってしまったかもしれないなと思いつつ、もう一度葉を伸ばし、琺瑯のミルクパンに入れ、弱火で