去る10月30日から11月6日にかけて、台湾から約80人が参加する大型視察団が日本にやってきた。熱海で観光した11月3日、文化の日を除くと、滞在期間中、この視察団は大型観光バス2台を連ね、大阪、京都、東京、千葉にある10カ所の日本企業や団体を精力的に訪問して回った。さらに、夜は、有名な日本料理店での会食や東京湾での屋形船などを楽しみ、5つ星の超高級ホテルに宿泊するという盛りだくさんの滞在だった。 「3.11」の東日本大震災後、福島の原発事故による風評被害の拡大、史上最高値を更新する円高などの影響を受け、海外からの観光客が急減する中、この気前のいい台湾人(うち、1人はシンガポールからの参加)の団体はなぜ日本を訪れることになったのか。 実は、これは私の呼びかけで実現した訪日ツアーである。そして、この発端は東日本大震災にある。その経緯について、ここで少し説明させてもらいたい。 私が被災地を「代表
一つの中国(ひとつのちゅうごく、繁体字: 一個中國、簡体字: 一个中国)とは、正統性を持った「中国」の国家は一つしか存在せず、中国と台湾は一つの国家が不可分に統治しなければならないとする政策的立場および主張である。 1949年に中国が中華人民共和国と台湾の分断状態となったことで発生し、両政府はこの立場に基づいて統一(中国統一)政策を展開してきた。特に2000年代以降の中華人民共和国は、これを自国の核心的利益であると主張し、「中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府である[1]」との意味合いから、諸外国に対してこの考えに同調するように強い圧力をかけている。また国際社会では、中華民国を国家承認する国家が少ないため、「一つの中国」は中華民国を国家として承認しないという要求と同義として解釈される傾向が強い。 かつて、国際連合安全保障理事会常任理事国であった中華民国は、中華人民共和国と『中国唯一の正
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く