基礎年金について、1月2日付で、「消費税の引き上げについて」というブログを書いた。 http://www.taro.org/2012/01/post-1140.php さて、基礎年金の次は厚生年金だ。 厚生年金に関しては、2004年に大改革が行われ、「100年安心」年金ができたことになっている。もちろん、それは真っ赤な嘘だ。 100年安心年金とは、一、所得代替率50%を維持しながら(つまり現役時代の平均所得の50%以上を年金で確保する)、二、積立金が100年間枯渇しない、ということを意味する。 まず最初の問題は、所得代替率は、会社員とその妻で20歳から60歳までずっと専業主婦の夫婦を標準的なモデル世帯として設定して計算されていることだ。しかし、もはやこうした世帯がモデル世帯とは言い難くなっている。 それはここではさておいて、所得代替率は、既に2004年の改革時点で、将来50.2