東京・調布の桜井さん 視覚障害者向けに録音図書を作成してきた「図書館音訳者」としての功績が認められ、東京・調布市染地の主婦桜井真知子さん(59)が、厚生労働大臣賞を受賞することになった。過去5年間の「朗読録音奉仕者全国表彰」の受賞者の中から特に録音内容が正確で、聞きやすい人に贈られるもの。千代田区麹町の弘済会館で30日に開かれる「朗読録音奉仕者感謝の集い」(鉄道弘済会など主催、読売光と愛の事業団など後援)で表彰される。 和歌山市出身の桜井さんが調布市立図書館に登録したのは1985年3月。結婚後、調布に移住してから14年が過ぎた頃だった。学生時代から読書が趣味。同じ読書好きの友人から誘われて84年に朗読ボランティアの講習会に参加し、1年間勉強した後、図書館から登録を打診された。 以来、子育ての傍ら時間をみつけて録音機器にマイクを使って本を吹き込む生活を続け、これまでに約350冊を音訳した