県立図書館の資料には、永年保存に値するものが多数あります。でも、ただそのまま置いているだけではずっとは使えません。将来の利用者にも良好な状態で提供できるようにしておくために、「資料保存」は図書館の大切な仕事の一つです。 「資料保存」には大きく分けて、【防ぐ・点検する・交換する・治す・捨てる】の5つの方法があります。今回は、その中の【防ぐ】方法についてご紹介したいと思います。 資料が傷むのを【防ぐ】には、温度・湿度など、資料のおかれている環境を整えることや、酸性紙被害の拡散防止など、いろいろあります。その一つに、ホッチキスどめされている資料を針と糸を使ってとじ直す「三つ目とじ」という方法があります。 ホッチキスの針をそのままにしておくと、長期間保存している間に錆びて、紙を汚すことがあります。また、針先で周囲の資料を傷める危険性もあります。それらを防ぐために行うのが「三つ目とじ」です。