タグ

ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (50)

  • nix in desertis:ガーナ王国はいつ滅亡したか

    受験世界史深掘りシリーズ。ガーナ王国はニジェール川上流域北方に存在した王国である。現在のガーナ共和国とは全く領域が重なっておらず,歴史的なつながりもない。ガーナ王国はサハラ砂漠を縦断する貿易,サハラ砂漠で採掘される岩塩とニジェール川の南側で採掘される黄金を交換する塩金貿易を管理して繁栄した。金は地中海沿岸から来たムスリム商人によって持ち帰られ,イスラーム圏の金貨鋳造に用いられた。このため11世紀半ばのムスリムによる記録では,ガーナ王国の首都クンビ=サレーは二つの居住区域に分かれ,片方にはムスリムが,もう片方には伝統的宗教を維持する住民が居住した。宮廷があったのは伝統的な宗教の住民区の方であり,森の中であったとされるが,現在の発掘調査ではまだムスリム居住区しか見つかっていない。 このガーナ王国に異変が起きたのは1076/77年のことである。マグリブを征服したモロッコのムラービト朝は宗教的情熱

  • nix in desertis:韓国の修能について少し調べたこと

    ・大学入試から「超難問」排除へ 私教育依存、脱却図る―韓国(時事通信) 韓国の入試制度を全然知らなかったのだが,簡単に調べてみると,そもそも日でいう一般入試にあたるものは(実技が求められる大学以外)存在せず,1996年に廃止になっている。そして推薦入試や総合選抜にあたる制度「随時」での入学が約80%,共テ利用にあたる「定時」が約20%で,向こうでいう共テは「大学修学能力試験」通称「修能」と呼ばれる。修能は共テと同じで全問マークシートである。ただし,随時でも修能の受験は必須で一定の基準を超えないと門前払いをらうようなので,結局修能対策は必要になる。ソウル大学校だと上位1%で切られるという情報も見たので,それは死活問題だろう。制度別の入学者割合が意外であったが,日も一般入試が全廃されて推薦入試・総合選抜型・共テ利用の三択になったらこういう割合になりそうではある。共テだけで合否が決まるのは

  • nix in desertis:2024受験世界史悪問・難問・奇問集 その3(国公立大)

    1.共通テスト 世界史A <種別>難問 <問題>1 問6 文章中の空欄〔 エ 〕の都市の歴史について述べたうとえの正誤の組合せとして正しいものを,後の①〜④のうちから一つ選べ。〔 6 〕 (編註:空欄エは南京を指す。) う 太平天国が都を置いた。 え 李自成によって占領された。 ① う−正  え−正 ② う−正  え−誤 ③ う−誤  え−正 ④ う−誤  え−誤 <解答解説> うは基礎知識で正文と判断できるが,えは順王朝の支配領域なんて世界史Bでも習わないし早慶でも出ない。超難問である。順の最大領域は華北に限られるので,えの文は誤文であり,正解は②となる。作問者はおそらく「北京」と「南京」を入れ替えて誤文という極めて安直な発想で作ったと思われるが,こうした正誤判定の作問では入れ替える前後で比較するだけでなく,入れ替えた後の文単体で判断して妥当かどうかを検討する必要がある。問は検討不十分

  • nix in desertis:2024受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大)

    今年も書き上げることができたので公開する。いきなり告知から入るが,もうすぐ4巻が発売する予定なので,お買い求めいただけると幸いです。4巻の校正作業はほぼ終わっているが,この2024年の記事と作業時期が重なったので,今年は少し大変だった。 【速報】突然ですが『絶対に解けない受験世界史4』を出版します! 著者は稲田義智さん@nix_in_desertis です! https://t.co/orMarDPCeo pic.twitter.com/bMYXPPMiss — パブリブ (@publibjp) March 15, 2024 <収録の基準と分類> 基準は例年と同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せ

  • nix in desertis:あのpixivfanbox規約変更騒動は何だったのだろうか

    ・サービス共通利用規約改定と「禁止商品」「要修正商品」設定のお知らせ(pixiv) → 昨年の11月末,pixivが実写由来の公序良俗に反する商品を禁止商品,そうではないがpixiv運営の判断でまずいと判断されたものは要修正商品と定義し,それぞれの出品禁止や要修正依頼を行うと発表していた。前者は当然という話で反発がほぼ無かったが,後者はこの規約の適用範囲が有料利用のpixivfanboxやBoothに限れていて通常のpixivには及んでいないことや,該当する具体例が「児童に対する性的搾取及び性的虐待,近親相姦,獣姦,レイプ,人または体の非合法的な切断,その他」となっていた点から,あからさまな「国際カードブランド等の規約」由来の表現規制であるとして多少の批判が生じていた。これらは公序良俗に反する表現であるが,実在の人物を用いていない以上は法に触れていない。多国籍企業が国家権力を上回っている事

  • nix in desertis:2023年6月に行った美術館・博物館(ブルターニュ展2つ,マティス展)

    SOMPO美術館のブルターニュ展。偶然か作為かはわからないが(事情を知っている人がいればコメント欄でご教示いただけるとありがたい),2023年の6月に西美とSOMPO美術館でブルターニュ展がかぶった。ブルターニュはフランスの辺境で独自の文化を維持した地域であり,近代になって鉄道が通ると観光地として人気を博すことになった。そこには都会化し,過度に洗練化されたパリとは異なる,粗野で素朴で敬虔な人々と,波高く険しい断崖に代表される荒々しい風景が都会に疲れた人々を出迎えてくれるのであった……という説明だけで気づく人は気づくところで,数々の絵画を鑑賞して感じたのは,どう考えてもこれは身近なオリエンタリズムである。しかも距離が近すぎるがゆえに当事者たちが気づきにくいたぐいの。とするとそこを批評するのが展覧会の役目なのではないかと思うのだが,どちらの企画展もその方向性での批評性は高かったとは言いがたい。

  • nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(早稲田大)

    昨日の続き。日は早稲田大をお届けする。入試は7学部で収録した問題は14問であるが,そのうち3つの学部が10問を占めた。少し偏っている。 〔番外編〕早稲田大・文化構想学部 <問題>5 設問3 図Bは,フランスの画家ピュヴィ=ド=シャヴァンヌが1871年から1872年にかけて「希望」をテーマに制作した作品の1点である。ここでは,白いドレスを着た女性が平和を意味する小枝を持ち座っているが,その背景には荒涼とした風景が広がり,墓地や十字架が見え戦争の痕跡がうかがえる。この絵の構想の着想源となった,製作時期にもっとも近い年代に行われた戦争は何か。次のア〜エの中から一つ選び,マーク解答用紙の所定欄にマークしなさい。 ア ライプツィヒの戦い     イ アロー戦争 ウ プロイセン=フランス戦争  エ クリミア戦争 設問4 図Bについて適切に説明している文章を,次のア〜エの中から一つ選び,マーク解答用紙

    NSTanechan
    NSTanechan 2023/03/19
    “人間はいつ何に興味を持つかはわからない存在であるので,とりあえず著名な作者と作品を一通り覚えてもらう。(略)その「何か」を調べる時に,高校時代に一度覚えたかどうかの経験の差は必ず出る。”
  • nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大)

    今年も無事に公開に至ることができた。3巻が好評発売中なので,過去の年度,特に早慶・国公立以外を見たい方はぜひお買い求めください(初手宣伝)。 <収録の基準と分類> 基準は例年と同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作問者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまったく不可能な問題。記事で言及する「受験世界史の範囲」は,「山川の『用

  • nix in desertis:2022カタール・ワールドカップのグループリーグに見る世界史

    ブログの恒例企画なので。2018年の。 グループA(オランダ・エクアドル・セネガル・カタール) 関係が非常に薄そうな4ヶ国に見えるが,実はセネガルにある負の世界遺産ゴレ島をオランダが使っていた時期がある,つまり奴隷貿易という意外な接点がある。ゴレ島は17世紀後半に英仏と三つ巴で取り合いとなり,最終的にフランスが対岸のセネガルとともに占領した。なお,黒人奴隷貿易の輸送数ではポルトガル・イギリスが圧倒的に多く,次いでフランス,4番目がオランダである。オランダに黒人奴隷貿易当事国のイメージがあまり無いかもしれないが,17世紀の時点ではポルトガルに次ぐ主要国であった。18世紀に入ってから英仏が急速に輸送量を増やし,オランダを抜き去っていく。ゴレ島がフランス領となったのはその端緒である。他はちょっと見当たらなかった。ロイヤル・ダッチ・シェルがカタールの油田開発にかかわってたりしないかなと思って調べ

  • nix in desertis:早稲田大・文学部&文化構想学部・世界史の入試問題で掲載された西洋美術作品リスト

    <序> 大学受験では,大学・学部・日程ごとの傾向をつかむことが重要とされ,こと世界史においてそれは記号選択や論述の量といった出題形式と,出題される時代・地域・分野の偏りと解される。中世・近世ヨーロッパ史の出題が確実にある一橋大や,中国史の出題割合が高い名古屋大や立命館大などがその代表例であろう。その中で今回クローズアップするのは,早稲田大の文化構想学部・文学部では西洋美術史を扱った出題が必ず存在し,多くの作品の図版が掲載されるという点である。しかも,ほぼ必ず最後の大問にまとまって置かれているところまで定型で,これは極めて特徴的である。文化史の出題が多い傾向を持つ入試問題自体がさほど多くない中,さらに細分化された西洋美術史から必ず出題されるというのは類例を見ない。文学部に進む者は中国思想を志そうが社会学を志そうが西洋美術史は必ずたしなんでおくべしという強い意識が見られる。なお,例のモノクロで

  • nix in desertis:書評:『グローバルヒストリーと戦争』(秋田茂・桃木至朗編著,大阪大学出版会,2016年)

    書は並びが現代史から古代史にさかのぼっていくスタイルであるが,後ろの章ほど面白い。20世紀史はグローバルさが自明すぎて,グローバルヒストリーが面白さを発揮できないということだろうかとか考えてしまった。いくつか面白かった章を挙げておく。まず第6章,近世の東部ユーラシアではヨーロッパから伝来した火器を用いた「火薬帝国」が立ち並んだが,18世紀に入ると平和が訪れて火器の地位が低下していった。この17-18世紀に,銃火器を減らす周囲とは対照的に周囲からありったけのマスケット銃を吸収し,庶民にまで普及していった特異な地域がある。ベトナム北部の山岳地帯である。ベトナムの歴代王朝はその地形と武力に苦慮し,なんとか体制に取り込もうとしたが,それに成功したのは最終走者のベトミンだけであった。この山岳の戦闘集団の存在が最終的にディエンビエンフーの戦いに帰結するのだから,長期的な歴史の展開は予測がつかず面白い

  • nix in desertis:2022年度・大阪大・地理の出題ミスについて

    大阪大学 文学部入試で地理の問題に誤り 新たに1人を合格に(NHK) ・大阪大で入試出題ミス、1人追加合格 地理歴史のグラフ数値に誤り(毎日新聞) 先日,大阪大学の今年の入試で,地理で今更出題ミスが発覚したというニュースがあった。調べてみたらこれがいろいろと興味深かったので紹介する。まず,その問題について。阪大自身が公開しているが,該当する問題だけここに書き写しておく。 大問1 問1 下の図1は,いくつかの地域の2018年における国際観光客到着数と伸び率(前年比)を散布図で表したものであり,図中の円の大きさと円内の数字は国際観光客出発数(単位:100万人)を示したものである。また,次ページの表1は同年における国際観光客の発地と着地との関係を示す資料である。図1と表1を参考にして,発着地の関係に言及しながら世界の国際観光客流動について説明しなさい(150字程度)。 このうち,誤りがあったの

  • nix in desertis:2022受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大・早稲田大途中まで)

    今年も無事に公開に至ることができた。協力してくれる方々に感謝を申し上げたい。自分自身も例年より忙しさがやわらいだ2月で,少し書きやすかった。なお,3巻が発売しているので,2020年以前をまとめて読みたい方はこちらをお読みください。 <収録の基準と分類> 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作問者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験

  • nix in desertis:白鵬引退によせて

    3/11にアップするつもりだったが,三度目のワクチン接種によって阻まれたので仕方がない。白鵬についてはすでにネット上に優れた評伝が多数上がっていて,特に付け足すところもない。たとえば次の2つの記事はすばらしい。 ・「相撲社会の大先輩に何てことを言うんだ!」孤独の大横綱・白鵬が18歳でうけた“父のゲンコツ”《素は“仏”の男が“鬼”を標榜するようになった理由》(文春オンライン) ・「横綱・白鵬引退に思う」(視点・論点)(NHK解説委員室) そこで,あくまでブログ上の記述に沿って私見をまとめつつ,こうした評伝で意外と触れられない取り口の変遷を中心に書き残しておきたい。 白鵬の人生は有名すぎるエピソードが多い。誕生日は3/11,父親のムンフバト氏はモンゴル相撲ことブフで5年連続6度優勝し,1964年東京オリンピックから5大会連続でレスリングで出場,特に1968年メキシコ大会では銀メダルをとった。

  • nix in desertis:受験世界史(地歴公民)の論述問題とは何か

    どちらかというと指導者層,または受験が終わった社会人向けの話題である(もちろん高校生・受験生が読んでもよい)と前置きした上で。 受験世界史(社会科,地歴公民)で論述問題が課されるのはなぜか。文章作成能力なら国語や小論文で問えばよいので,地歴公民は全て純粋な知識問題でよいのではないかというのはたまに聞かれる主張である。しかし,それらでは測れない能力があるからこそ,地歴公民にも論述問題はある。ここでは世界史に絞って解説する。論が世間の議論に資することを期待して。 1.事件歴史用語を説明させる問題 論述問題として最も多いのは,「◯◯について△△字以内で説明しなさい」というパターンで,○○には特定の事件歴史用語が入る。たとえば, エンコミエンダ制について説明しなさい(60字程度)。 これは実際に今年の慶應大・経済学部で出た問題を少し改変したものであるが,解答は以下。 「スペインアメリカ大陸

  • nix in desertis:ゴヤとマネという様式分類上の困難を高校世界史でどう扱うか

    久しぶりの高校世界史深掘りシリーズ。 言うまでもなく,様式史とは同時代または後世の人間による整理である。ゆえに画家個人を必ずどれかの様式に入れないといけないわけではない。実際に,どうにも分類しがたい画家は存在する。しかし,専門家や好事家はともかく,一般教養や高校世界史のレベルだと,有名な画家をどこかしらのグループに入れることが要請される。この画家は一人一派なので型にはまらないのです,という説明を通すのは難しい(なぜ難しいのかわからないという人はすでに世間の知的水準や感覚から遊離している自覚を持つべし)。どこのグループにも入らない理由の説明をしようものなら,世の中には一般教養として求められるものが無数にあるのだから,込み入った事情を把握するくらいなら別のものを学んだほうが効率がいい,という反応をされてしまうのが常である。これは知っていてほしいと思う側にも望ましくない状況で末転倒である。だか

  • nix in desertis:上智大神学部の〔学部独自試験〕入試問題を解いてみた

    受験世界史の企画をお読みの方はご存じの通り,上智大は2020年を最後に一般入試の大部分で地歴公民科目の入試をやめて,共通テストと学部・学科別の独自試験で合否を決める制度となった。とはいえ上智大は学部・学科が非常に多いので気でこれを実施するのかと半信半疑でいたのだが,2021年の赤を見るに,当に実施したので驚いた。しかも1つ1つがけっこう作り込まれていて,なかなか面白かった。たとえば文学部ドイツ文学科であれば,高校世界史の範囲のドイツ史とドイツ文化について論じた現代文の問題が組み合わされたようなもので,これなら確かに意欲と適性をちゃんと測れると思われた。やればできるのになぜ去年までやってなかったのか。 となるとやはり気になるのは神学部である。神学部で学ぶ意欲と適性を測る独自試験ってどうなるのか。募集要項には「キリスト教と聖書の基礎に関する理解力と思考力を問う試験」としか説明が無かった。

  • nix in desertis:ワクチン(モデルナ製)接種2回目の記録

    Twitterで3時間おきくらいに報告していたものを,補足してまとめておく。 準備:解熱剤(1回2錠でイブプロフェン150mgのもの)・ポカリスエット1.5L・うどん6玉・オールブラン+牛乳・冷えピタ1箱(6枚)。いずれも役に立ったので事前準備はほぼ完全に正解。しいて言えばポカリは早々に尽きたのでもう1あってもよかったかも。また後述する事情でオールブランはほぼべず。また,ワクチン摂取したのは木曜日の午後で,金曜日はあらかじめ有休にしておいた。3連休とあわせて4連休だが,むしろ体調回復に費やされる気はしていた。 接種後3時間経過:熱は平熱の36.3度。まだちょっと腕が痛いだけ。今のところは1回目より症状が軽いくらい。腕の痛みに関しては最後まで1回目よりもかなりマシだった。1回目は接種後の丸2日間ほとんど腕が上がらない状態だったので。それはそれとして,左利きの人には同意してもらえると思うの

  • nix in desertis:「甲申政変」と「甲申事変」は,歴史総合ではどちらが主流か

    1884年に朝鮮王朝で起きた開化派によるクーデタ未遂事件を,甲申政変または甲申事変と呼ぶ。この呼称の揺らぎはどちらの方が正しいとかではない。ではないのだが,なぜだか高校世界史では「甲申政変」,高校日史では「甲申事変」と呼ぶのがデファクトスタンダードになっている。それとは少し話がずれるのだが,以下のそれぞれのGoogle検索結果数も面白い。(全て2021年6月5日現在) 「"甲申政変"」 約360,000 件 「"甲申事変"」 約41,500 件 「"甲申政変" "世界史"」 約 11,300 件 「"甲申政変" "日史"」 約 4,830 件 「"甲申事変" "世界史"」 約 4,000 件 「"甲申事変" "日史"」 約 6,270 件 つまり,一般的には「甲申政変」 の方がメジャーであるが,「日史」と組み合わせた時に限って「甲申事変」の方が多く使われているということだ。なぜこの

  • nix in desertis:オールタイム・ベストエロゲソング30(+10)

    特に何かあったわけでもなく唐突に始める。実はリスト上は「オールタイム・ベスト100」まで作ったが,記事にする上で100全てにコメントをつけると長くなりすぎるのと,どこまでがエロゲか問題がつきまとう曲も中には含まれていたため,ルールを定めて100曲から改めて40曲を選び直した。ルールは以下の通り。 ・18禁の商業作品で,かつ自分がプレイ済のゲームの中から30曲。 ・18禁の商業ゲームながら,自分が未プレイであるゲームの中からは10曲。 ・なるべく同じゲームから2曲を選ぶのは避け(例外有),同じブランドからの選曲は可能な限り少なくする。 最後の縛りの関係上,惜しくも40曲から漏れた曲がかなりある。たとえばKEYだとLight colors(智代アフター)やLittle Busters!,ねこねこソフトだとEscarlata(Scarlett)や六花のうた(ゆきいろ),何よりAugustはEte