珠洲市立飯田小学校に避難する地元住民たち。学校再開の目処は立っていない=石川県珠洲市で2024年1月6日午前9時52分、山崎一輝撮影 子どもたちの学びの機会が奪われ、進路の選択に支障を来すようなことがあってはならない。 能登半島地震の被災地では、建物の破損や亀裂など学校にも大きな影響が及んでいる。 文部科学省のまとめでは、北陸4県で800校以上の学校が被害を受けた。特に震源地に近い石川県の奥能登地方では、再開のめどすら立たない学校が多い。避難所になっている所もある。 同県輪島市は、市内3中学校の生徒約400人を県南部の白山市に集団で避難させる方針だ。友人と一緒に勉強できる環境を整えることが望ましい。 避難期間は長期に及ぶ可能性がある。教職員の確保やスクールカウンセラーの配置など、地元任せにするのではなく、国がバックアップすべきだ。 親元を離れにくい小学生や、高校生らの学びの場を確保すること