いずれは、と誰もが思っていたことだろう。だが、想像を超えるスピードで偉業を成し遂げた。 将棋の藤井聡太王将が、20歳10カ月で史上最年少の名人となった。初挑戦で、4連覇がかかった渡辺明名人を4勝1敗で降した。 谷川浩司十七世名人が持つ21歳2カ月の記録を40年ぶりに更新した。羽生善治九段以来、2人目となる7冠も達成した。 名人位は江戸時代から受け継がれてきた。昭和初期に実力で決める名人戦が始まり、今回、将棋盤の升目数にちなんだ81期の「盤寿」を迎えた。伝統の重みがある。 藤井新名人は、14歳2カ月の史上最年少で棋士となった。以来、公式戦29連勝記録、最年少タイトル獲得など棋界の歴史を次々と塗り替えてきた。 「藤井フィーバー」を巻き起こし、子どもたちに将棋の魅力を広く伝えてきた功績は大きい。 年間勝率8割超えを維持し、タイトル戦では敵なしだ。その強さはどこからくるのか。 人工知能(AI)が飛
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