恒例の大規模記者会見に臨むロシアのウラジーミル・プーチン大統領=モスクワで2023年12月14日、AP 侵略の正当化に終始した茶番劇である。責任ある大国の指導者としての自覚を欠いていると言わざるを得ない。 ロシアのプーチン大統領が年末恒例の記者会見を開いた。ウクライナ侵攻のため昨年は開催されず、2年ぶりとなった。 約4時間にわたり、内外のジャーナリストや市民からの質問に答えた。 ロシアが「特別軍事作戦」と呼ぶ侵略の目的について、ウクライナの「非ナチ化」「非軍事化」と強調し、「目的が達成されれば平和が訪れる」と攻撃継続の意思を鮮明にした。 さらに、背景について「ウクライナを取り込もうとの北大西洋条約機構(NATO)の野望が悲劇を招いた」と強弁した。他国領土への一方的侵略の責任を、欧米に転嫁する身勝手な発言だ。 プーチン氏は先日、来年3月の大統領選挙に立候補する意思を示した。5選が確実視され、
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