中傷を許さないネット社会の構築を急がなければならない。 「ジャニーズ性加害問題当事者の会」メンバーの40代男性が山中で死亡しているのが10月中旬に見つかった。警察は自殺と見ている。 男性は旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏から性被害を受けたとメディアに告白していた。「売名行為」「金がほしいだけだろ」などとSNS(ネット交流サービス)で中傷され、悩んでいたという。 被害者の心情を考えない軽はずみな書き込みが、取り返しのつかない結末を招いた。言葉の暴力というほかない。 社会に向けて声を上げた被害者が、ネット上で中傷されるケースは後を絶たない。 2019年に東京・池袋の暴走事故で妻子を亡くし、交通事故被害者を減らす活動をしていた松永拓也さん、22年に陸上自衛隊内での性被害を訴えた元自衛官、五ノ井里奈さんも攻撃にさらされた。 中傷は匿名でも犯罪となりうる。松永さん、五ノ井さんを中傷した人物