国会を開くのに、一日あたりでどれだけのお金がかかるのか。概算してみると、議員や秘書の給与や諸経費で、議員一人あたり20万円。そして、衆議院(480人)と参議院(242人)の定数を足して20万円をかけると1億5000万円弱。さらに、国会の運営費用で一日あたり1億5000万円。くわえて、2011年度の政党助成金の総額は約320億円であり、これを日割りにすると1億円弱。しめて約4億円が、国会を一日開くためのおおまかな費用となる。 その国会が一日半も空転した。政府による高校授業料の無償化に関する答弁に自民党が反発したからだ。ようは、昨年8月に民主・自民・公明で取り決めた三党合意のうち、無償化の「検証」が行われていないことについて自民が問いただしたところ、「検証」をしていない政府がのらりくらりとした答弁をしたため、自民がへそを曲げただけの話である。 高校授業料の無償化については、誰がどう考えても歓迎