僕が『真田太平記』(1985年)に真田幸村(信繁)役で出演していた時、昌幸役は丹波哲郎さんでした。今回、『真田丸』での昌幸役の話を聞いた時は驚きました。丹波さんが昌幸役をやっていた年齢は、くしくも僕と同じ63歳。丹波さんの昌幸はインパクトがあり、とてもいい味を出されていましたからね。イメージがずっと強く残っていました。 しかし脚本が来て、読んでいくうちに、そのイメージはちょっとずつ離れていきました。脚本の三谷幸喜さんからは「丹波さんを超えようね」と言われました。「がんばります!」というところです。セリフは大変ですけれど、脚本がとにかく楽しい。60歳を過ぎて、こんなにやりがいのある大役…しかもオイシイ役をいただいて、本当に感謝しています。 同じ真田家を描いていますが、二つの作品はまるで違うもの。丹波さんの昌幸は、丹波さん自身がとても明るい人でしたから、持っている明るさが出た昌幸像でした。僕は
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