スウェーデンの研究チームが、ブタの皮膚から抽出したコラーゲンを使って角膜インプラントを作成し、円錐角膜によって視力を失った患者の視力回復に成功した。人間の角膜を使う場合に比べて、圧倒的な低コストで提供できるという。 by Rhiannon Williams2022.08.18 7 8 生物工学によって作られた角膜により、移植前には完全に目が見えなかった人を含む、目の不自由な人たちの視力が回復した。 8月11日に『ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnology)』誌に掲載された研究成果によって、移植用角膜が不足している国々において、これまでよりも低価格で視力回復を実現できるようになるかもしれない。2週間以内に移植が必要なヒトの角膜とは異なり、生物工学によって作られた角膜は最大2年間保存が可能なため、特に必要性の高い人々の元に届けやすい。 この角膜インプラントは、人間