ユネスコ分担金、全面復活へ努力=執行委再選目指す−米国務長官 【パリAFP=時事】ケリー米国務長官は18日、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部を訪れ、11月に予定されるユネスコ執行委員会のメンバー国改選で米国が再選を目指す考えを表明した。その上で、米国が停止している分担金拠出に関し「全面的な再開に向け、できるだけのことをする」と述べた。 米国は2011年、ユネスコがパレスチナの正式加盟を承認したことに反発し、イスラエルと共に分担金拠出を停止。13年に総会での議決権を失ったが、執行委員会の議席は有している。 ケリー長官は「分担金について懸念する人がいるのは分かっているが、そうした制約があっても、米国はユネスコの目標達成に向け、重大な役割を担う」と強調。教育分野のほか、過激派による世界遺産破壊、ジャーナリスト保護などで米国が協力していくと訴えた。(2015/10/18-23:50)