前回のエントリでは、着うたフルとCDシングルの年間チャートの違いから、今起こっている変化を考察してみたが、それがこれから先どういった変化をもたらしうるのか、というお話をしてみたい。とりあえず、CDシングルと着うたフルのお話からはじめて、ガラケーからスマホへの移行、CD、配信全般についてざっくりと見ていくことにする。 どうなるCDシングル、どうなる着うたフル CDシングルは長いこと右肩下がりで推移してきたが、2010年から上昇、2011年もさらに上向きで、数字だけを見れば回復しているとも取れるのだけれど、その成長は秋元康プロデュース作品やK-POPに依存するところが大きい。 良く言えばプレミアム、悪く言えば抱き合わせの特典商法が功を奏した部分もあるのかもしれないが、全体として底上げされている感はなく、AKBやK-POPブームが終われば、また大きく傾くことになりそう。 一方の着うたフルも先行き
先日お伝えした通り、音極道名義のiTS配信が無事始まった訳ですが、配信の際どのアグリゲータを選択するか、というのが自分にとっても非常に悩みどころだったので、エントリとしてまとめておきます。 “iTunesStoreに曲を配信できる”アグリゲータ、というのを一つの目安にしてピックアップします。 [国内] BounDEE 近年台頭著しいアグリゲータらしく、サンレコ2009年2月号の特集記事でもしょっぱなに紹介されてました。WEBサイトを見る限り、アグリゲータというより殆ど『レーベル』化してる印象。スペースシャワーTV系列の資金力をバックに、米国大手アグリゲータであるIODAと業務提携するなど大掛かりなビジネス展開。 BounDEE取締役である福岡智彦氏のサンレコインタビューを読んでも、意図的に「レーベル」的役割を担っていこうという理念が読み取れます。 国内アグリゲータとしてはおそらく一番充実し
音楽業界の有力者の間でGoogleに関心が集まっている。 YouTubeはここ数年、映画業界やテレビ業界を混乱させてきた。今度は、音楽業界の実力者たちが、Googleが同業界に対してどんな計画を持っているのか知りたがっている。米国4大レコード会社のうち3社が、Google傘下のYouTubeと音楽ライセンス契約の再交渉を行っている。業界の情報筋によると、ソニーミュージックは近いうちにYouTubeとの契約に署名するという。またYouTubeは、一部のレコード会社に対して「数千万ドル」の売り上げを生み始めたと伝えられている。 同時に、Googleの携帯電話向けOSである「Android」上に作成されたAmazon.comミュージックストアは、音楽販売で巨額の売り上げを計上しつつある。Googleは、この件に関し、具体的な数字を発表したり、コメントしたりすることを差し控えたが、筆者の情報筋によ
AppleがiTunes Storeで販売する全楽曲をDRMフリーで販売することになった、というのは喜ばしいことだし、楽曲の価格設定も多少は柔軟なものになったことも喜ばしいことだとは思っている。そして、それが避けられない流れであったことも。 ただ、このiTSのDRMフリー化がAppleにとってどのような意味を持つのか、を考えると、手放しには喜べないところもある。 DRMの役割としては、「コピーを自由にさせない」という部分と、「再生するデバイスを制限する」という部分がある。私の個人的な意見ではあるのだけれど、AppleにとってiTunes Storeで販売される楽曲にDRMをかける意義は後者にあるのだと思っている。簡単に言えば、iTSで購入した楽曲は、iPodでしか聞けないことに意味がある。 iTSで楽曲を購入すればするほど、iPod以外のポータブルオーディオデバイス以外の選択肢は選べなくな
米Sony BMG Music Entertainment社は9日(現地時間)、15日にギフトカードを使った音楽配信サービス「Platinum MusicPass」を米国で開始すると発表した。また、10日には、米Amazon.comの音楽配信サービス「Amazon MP3」に楽曲を提供することも明らかにしている。 これらは、ともに「DRMフリー」のMP3ファイルを配信するサービスとなる。 欧米ではメジャーレーベルによる、DRMフリー楽曲の配信が活発化している。先鞭を付けたのは、英EMI Music。同社は2007年4月にiTunes Storeで、iTunes Plus対応楽曲の配信を開始(関連記事)。それに続いて、米ユニバーサル・ミュージック・グループも8月に試験販売をスタート(関連リンク1)。12月末には、米ワーナー・ミュージック・グループがAmazon MP3にDRMフリー楽曲を提供
日本初となる、ジャパニーズHIP HOP専門ダウンロードサイト「HIPHOP-DL」のβ版がオープンした。 DJによるクラブプレイを意識した超高音質(320kbps)のMP3データや、ほとんどの携帯プレイヤーで再生可能な192kbps版など用途によって音質を選べることが同サイトの特徴。HIP HOPクラシックスと名高いLamp Eyeの「証言」、KICK THE CAN CREWの幻の楽曲「カンケリ」などJ-HIPHOPファンにはたまらない曲が用意されている。 さらに、J-HIP HOP界の大御所レーベル「えん突つレコーディング」「妄RECORDS」「BIGG MAC RECORDS」、メジャーレーベルのクエイクホールディングス運営の「EXIT BEATS」などを含む1500曲あまりを現在配信中。 また有名DJによるレコメンドやオススメ楽曲が一目でわかるCHART機能、活動拠点などで検索で
Text by Masanori Matsuo (HigherFrequency) HigherFrequency の姉妹サイトであるデジタル・ミュージック・ストアー hrfq.com の販売楽曲数が4万曲を突破したのでお知らせする。 昨年の5月を皮切りに世界各国のレーベルと契約を交わし、新譜からバック・タイトルまで数多くのクオリティ・トラックを配信し続けている hrfq.com。ハウスやテクノなどはもちろん、 Warp Records や NinjaTune といったエレクトロニカ&アブストラクト系、 Tip World などのサイケデリック・トランス系レーベルなどバラエティ豊かなジャンルのレーベルが参入、さらに最近では Merkur、 SampleScoopingMusic、 WC recordings といった日本人が手がける多くのクオリティ・レーベルとも契約を交わし、より充実したラ
日々さまざまな製品やサービスがリリースされ、ITがビジネスを革新する可能性 を広げている。話題を集める製品をわかりやすく解説する。
音楽・映像・ゲーム(そして最終的にはさまざまなアプリケーションも)などのコンテンツは、有料であれ無料であれ、最終的には「聞き放題・見放題・遊び放題」のビジネス・モデルに収束していくと私は確信している。それゆえに、RhapsodyやNetflixなどのこのビジネスモデルでの先駆者には敬意も払っているし注目もしている。 今朝のWall Street Journalに、「音楽聴き放題サービス」の卸値(おろしね)の話が書かれていたので、メモ代わりにここに書いておく(新聞の切り抜きをスクラップしておいてもどうせなくすが、ブログに書いておけばなくす心配はないし、後でググれる)。 ・SoundExchangeというところが、音楽の卸売り業者である(後でリサーチ)。 ・2002年にSoundExchangeが一曲あたりの卸売り値(1ユーザーが1曲聞くたびにSoundExchangeに払うべき料金)を、0.
昨日のエントリーでもちょこっと書きましたし、CloseBox and Openpodの松尾さんは既に試されたというlala.comの新サービス(参照記事)ですが、法律ギリギリの範囲でかなり破壊的なことをやってるなという印象です。ちなみに、lala.comは以前にちょっと書いたCDの物々交換サービスをやっている会社です。 この新サービスのポイントですが、「どこでも聴ける自分専用音楽ライブラリとプレイリストの共用機能」を(米国の著作権制度の範囲内で)合法的に提供しましょうということです。ユーザーの立場から言えば、自分が買った楽曲を(他人に勝手にコピーして配らないという前提で)自由にどこでも聴けるというのは当然の要望と思います。 lala.comのWebサイトと外部記事(英文)から推定すると以下のような機能があるようです。 1.ユーザーのパソコンをスキャンしてlala.comのサーバ上に個人用楽
作曲マシーンとか、作曲バカとかいう言葉は褒め言葉であると信じて疑わない作曲家のプライベート日記。なはずだが仕事ばかりしていることやもはやプライベートがないことからなんだか趣旨のわからない日記。 私は、インターネットの黎明期に駆け出し作家だったので、ネットで売れる音楽というものに関して、結構な時間想像をめぐらせた。 まず、私が思ったのは「日本人はオタク度が高いので品物を欲しがるだろう」ということ。商品になっていて、それを手にとって初めてある満足というものが存在する。ステキなデザインのCDのケースを部屋にレイアウトする楽しみや、とっておきのデザインが施された歌詞カード、そして、CD。これらは、海外よりもドライではないだろうと思った。しかし、予測に反してiTunesではかなりの数の音楽が有料でダウンロードされている。なぜ予測と違ったか。これは、私が当時予測しなかった一曲づつのダウンロードが可
またまたiPodネタ。この話、いくら書いても面白い。Appleってすごいなあ(笑)。で、日本のカウンターパートが決まりそうな気配。 NTTドコモ、タワーレコードを傘下に(NIKKEI.NET) ドコモが、タワーレコードが米MTSから離脱したときの株主だった日興プリシンパル・インベストメンツから32%の株を買い取り、さらに第三者割当増資も引き受けて40%の株を持つ。これで、タワーレコード(マーケティング)-Napster(システム)-ドコモ(端末、回線)という音楽ネット配信のトライアングルができましたな。ドコモさすが。Apple対抗の日の丸連合の筆頭に浮上でしょう。 今から思えば、タワーレコードの伏見博之CEOが9月にCNETで「定額ダウンロードし放題」というサービスを米Napsterと始める、と述べていたのは、これが伏線としてあったわけだ。 100万曲が聞き放題に――タワーレコードがナップ
パパ活を始める人が増えており、それにともなってパパ活アプリも増えてきています。 どのアプリでもパパ活はできるものの、たくさんあると迷ってしまいますよね。 この記事では、パパ活歴6年の私が各パパ活アプリの特徴、パパ活アプリおすすめランキングについて紹介しています。 これからパパ活を始める人、パパ活中のベテランさんにも役立つように情報をまとめていますので、参考にしていただければと思います。
キングレコードは9月13日、アップルコンピュータの音楽配信サービス「iTunes Music Store」(iTMS)と楽曲配信契約を結んだと発表した。 今後、キングレコードが保有するコンテンツを10月上旬から順次iTMSで販売していく。また契約記念プロモーションとして、所属する男性3人組バンド「tobaccojuice」(タバコジュース)の11月発売のアルバムから1曲「幸せの海」を9月14日から21日までの1週間、無料で先行配信する。 iTMSに提供する楽曲は新譜が中心となり、1曲あたり150円で年内に数百曲規模の提供を目指す。価格については、配信を開始した後に状況を見ながら楽曲ごとに変えていくことも想定している。また、保有している楽曲数が膨大すぎるため、いまのところ過去の古い楽曲については配信を予定していないが、どの曲をいくらで配信していくかなどを含めて検討していく。 これまで、キング
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