「私たちの心に深く刻みこまれた九段線」というコラム 中国共産党は1949年、中華人民共和国を建国した。一度は忘れられたかに見えた国民政府の「国恥意識」は、そのまま共産党政権に引き継がれ、国恥地図(上画像)も地理や歴史の教科書に取り入れられて、学校教育や社会教育の場で教えられてきた。 建国当初、中国はまだ貧しく、食うや食わずの人民を団結させ、破綻した経済を復興させるために、「外部の敵」が必要だったからだ。 だが、中国は80年代の改革開放政策によって経済成長し、今では世界第二の経済大国になった。そうした中で、「国恥」教育は、いつ頃まで続けられてきたのだろうか。 アメリカの大学教授である中国人のワン・チョン氏は、サイト「The Diplomat(外交官)」に「私たちの心に深く刻みこまれた九段線」(2014年8月25日付)と題するコラムを掲載している。 「昨年(2013年)、私が訪問教授として中国