大阪府は24日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を行う大規模接種会場の責任者を務める医師が逮捕されたため、接種の予約受け付けを22日から24日まで停止したと発表した。24日夕に受け付けを再開し、接種は予定通り25日から始める。 府は大阪市中央区の府庁舎2カ所で、25日から1日最大2200人に3…
2022年の米中間選挙への立候補を表明したロン・ワトキンス氏(右)=ドキュメンタリー「Qアノンの正体/Q:INTO THE STORM」の一場面から(U-NEXTより)© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc その男性は、ゆっくりと外階段を下りてきた。昨年12月中旬、底冷えのする札幌の住宅街の一角。迷彩柄の上着姿だった。 目が合った。男性はきびすを返し、下りてきたばかりの階段を一気に駆け上がった。 名前を呼んだ。男性は振り向きもしない。自宅に入ると、インターホンに応答しなかった。 この男性は米国人のロン・ワトキンス氏。極右系陰謀論「Qアノン」の舞台となったインターネット匿名掲示板の管理人だった
那須サファリパークに家宅捜索に入る栃木県警の捜査員=栃木県那須町の同園で2022年1月7日午前9時29分、鴨田玲奈撮影 栃木県那須町の「那須サファリパーク」で5日、開園準備をしていた飼育員3人がトラに頭や腕をかまれ重傷を負った。飼育員は本来トラがいるはずのない通路付近で鉢合わせしたとみられ、県警捜査1課などが業務上過失傷害容疑で同園を家宅捜索し、安全管理体制に問題がなかったか調べている。同園で飼育員が猛獣に襲われたのは3回目。なぜ繰り返されたのか。 午前8時すぎ、いないはずの通路で 県警と同園などによると、事故は5日午前8時20分ごろに発生。開園前の点検のため、屋外の展示スペースに向かおうとしていた女性飼育員(26)が襲われ、駆けつけた女性飼育員(22)と男性飼育員(24)も相次いでかみつかれた。3人は命に別条はないが頭の骨を折るなどの重傷を負い、現在も入院している。襲ったのはベンガルトラ
「一晩だけでもゆっくり休んでや」。日雇い労働者が多い大阪市西成区で、簡易宿泊所(簡宿)のオーナーらが20年以上続けてきたボランティアが今冬、一つの節目を迎えた。宿に困った労働者らに無料で1泊してもらう取り組みで、12月初旬で利用者が延べ1万人を突破した。労働者らと共に歩んできた西成の簡宿。「地域への恩返し」と語るオーナーらは今晩も暖かい部屋を用意している。 無料提供が始まったのは路上で生活する日雇い労働者が多かった1999年。大阪万博があった70年代の西成には約2万人の労働者がいたとされるが、90年代のバブル崩壊で多くの人が職や住居を失った。大阪市立大の98年の調査で市内には8660人の路上生活者がおり、多くは西成に集中していたとされる。
共産党の志位和夫委員長は16日の記者会見で、連合の芳野友子会長が15日掲載の産経新聞インタビューで「民主主義の我々と共産の考え方は真逆」と述べたことに対し「民主主義の党でないとおっしゃるなら全く事実と異なる。具体的に根拠を示してほしい」と反発した。 志位氏は、芳野氏が「共産は指導部が決めたことを下…
ワクチン政策について語る自民党の河野太郎広報本部長=東京都千代田区で2021年11月22日、梅村直承撮影 自民党の河野太郎広報本部長が、党の広報体制を刷新しようと躍起だ。12月には本部内に「三つの室」を新設し、機関紙・誌の発行部数増や海外対応など目的別に体制を強化。得意のSNS(ネット交流サービス)の活用を地方議員に浸透させるプランも打ち出す。9月の総裁選では辛酸をなめた河野氏。党務で成果を上げて党内の信頼を勝ち得ることができるか――。 「時代が変わるから、同じやり方でいいとはならない。新聞やテレビを見ない若い人も増えており、ネットで発信せざるを得ない」。河野氏は19日夕、党本部に記者を集め、広報本部の人事の狙いと改革案を説明した。広報本部では党のポスター発表などで記者会見を行うことはあるが、記者説明会を開くのは珍しい。オープンな広報姿勢を打ち出したい河野氏の意気込みが透ける。 改革案では
最近「SDGs」という略語を、そこかしこのさまざまな分野で目にするようになった。以前から、サステナブル(持続可能)をテーマに表現活動をする芸術家や作家は多くいたが、これほど多くこの言葉に触れるようになったのは、行政が予算を取り合うため大々的に動いて、大手のマスコミもそれを取り上げることが多くなったからだろう。 人間が生活し、社会活動をするということは、常に地球にストレスをかけ、資源を消費することと直結しているので、近い未来に人口爆発が起き、エネルギー危機、食糧危機に陥ることを少しでも先延ばしすることは、人類全体の課題であって、「お上が言うなら従うよ」という態度では早晩どうにも立ち行かなくなる。
26日に結婚する秋篠宮家の長女眞子さま(30)と小室圭さん(30)を巡り、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷が渦巻いてきた。眞子さまが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されたことが明らかになっても、いまだ罵詈雑言(ばりぞうごん)が飛び交う。自身もネット上で「殺人に関与した」などのデマや中傷に悩み苦しみ、啓発活動に取り組んできたお笑い芸人、スマイリーキクチさん(49)はこの事態をどうみるか。【宇多川はるか/デジタル報道センター】
自民党本部の会議室で開かれた「総務部会関係合同会議」。同党議員と総務官僚らが大勢集まった。報道陣には冒頭のあいさつの取材と撮影が認められた=東京都千代田区永田町で2021年8月25日午後2時ごろ、大場弘行撮影 国会審議中のスマートフォンいじりなど議員による問題行為が改善されない。国会審議が軽んじられる背景の一つとして指摘されるのが、自民党の「事前審査」の存在だ。党内会議で政府が作成する法案や予算案などを審査する半世紀以上続く慣習で、この場で議員と省庁幹部の実質的な審議がなされているため国会が退屈なセレモニーになっているというのだ。関係者らへの取材を通して非公開の党内会議の実態を探った。【大場弘行】 8月下旬、東京・永田町の自民党本部9階の会議室に議員と内閣府幹部ら数十人が集まった。議題は概算要求の審査だ。 中堅議員が日本学術会議の予算案にかみ付いた。政権による会員任命拒否を機に組織変革を求
菅義偉内閣が総辞職した臨時閣議後、最後の記者会見に臨む麻生太郎前財務相=東京都千代田区の財務省で2021年10月4日午前10時14分、町野幸撮影 4日の臨時閣議で菅義偉内閣が総辞職したことに伴い、2012年12月から財務相を務めていた麻生太郎氏(81)が財務省での最後の記者会見に臨み、在任期間について「長いに決まっとる」と振り返った。 麻生氏は第2次安倍政権発足時から8年9カ月、財務相を務めた。18年2月に宮沢喜一氏を抜いて戦後最長となり、在任期間が第2位の高橋是清氏(通算3214日)に迫っていた。 麻生氏は「あんた朝の9時から5時までずっと質問もないのに2カ月間座っている自信があるか? 新聞記者なんかできねえだろう。じーっと質問もないのに2月、3月、予算委員会に座っている。やってごらん自分で」などと話し、国会出席回数が多く激務だったことをにじませた。
宮内庁は1日、秋篠宮家の長女眞子さまが「複雑性PTSD」(複雑性心的外傷後ストレス障害)の状態にあると発表し、診断した精神科医の秋山剛・NTT東日本関東病院品質保証室長の文書を明らかにした。全文は以下の通り。(原文まま) 【「複雑性PTSD」の診断】 眞子内親王殿下は、ご結婚に関する、ご自身とご家族及びお相手とお相手のご家族に対する誹謗中傷と感じられるできごとを、長期にわたり反復的に体験された結果、「複雑性PTSD」(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断される状態になっておられます。 PTSDでは、強い恐怖を感じるトラウマの体験のために、トラウマを想起させる出来事の回避、何らかのきっかけによるトラウマの再体験、些細な刺激で強い脅威を感じるといった症状が起こります。
「新型コロナウイルスに感染しても多くは症状がない。(本当は危険ではないのに)人為的に恐怖の風潮が作られている」「(米マイクロソフト共同創業者のビル・)ゲイツはワクチンで我々に微粒子を注入し、全世界の70億人を監視するつもりだ」――。 ユーチューブの動画に映る一人の老紳士。厳しい表情でそうまくし立てる。発言は荒唐無稽(むけい)な「陰謀論」にしか聞こえない。だが彼は、これまで日本研究などで世界的に評価されてきた著名なオランダ人ジャーナリストだ。 カレル・バン・ウォルフレン氏(80)。オランダ日刊紙で東アジア特派員を務め、1989年に発表した「日本/権力構造の謎」、94年刊行の「人間を幸福にしない日本というシステム」はベストセラーとなった。官僚支配などを指摘した日本論は広く支持され、アムステルダム大名誉教授としても活動してきた。 ウォルフレン氏が新型コロナに関する奇妙な言説を唱えだしたのは、世界
自民党総裁選への不出馬を表明し、退陣する菅義偉首相は、昨年9月に総裁選で選出された際などに、「目指すべき社会像」として「自助、共助、公助、そして絆」「まずは自分でやってみる」と掲げた。「自助優先」と批判され、新型コロナウイルスの感染が収束しない中、医療は逼迫(ひっぱく)し、飲食業やサービス業など苦境に立たされたままの人が多い。社会保障に詳しい中央大の宮本太郎教授(福祉政策論)は、菅政権の1年間で、社会はむしろ「無助」状態に近づいたと指摘する。詳しく聞いた。【塩田彩/デジタル報道センター】 首相が発した「まず自助」 コロナで「無助」に近づく ――菅首相は1年前の就任記者会見などで「自助、共助、公助、そして絆」などと語りました。その後の菅政権下の社会をどのように見ていましたか。 ◆1年前に菅首相が「自助、共助、公助」という言葉を掲げた時は、それなりの理念を語ったのだと受け止めました。しかし1年
菅義偉首相が自民党総裁選(29日投開票)に出馬せず、退陣する。1年前に目指すべき社会像として「自助、共助、公助、そして絆」「まずは自分でやってみる」と掲げたが、「自助優先」とも受け取られ、批判が上がった。「コロナ禍で困窮が広がった社会への最悪のメッセージだった」と評するのは、ホームレスの人の支援に長年携わってきたノンフィクションライターの北村年子さん(59)。首相退陣を前に、政治が自助を強調したことの影響を振り返ってもらった。【山下智恵/デジタル報道センター】 助けが必要な人の口を塞ぐ発信 ――菅首相が昨年9月の就任記者会見などで「自助、共助、公助」と発言したことをどう受け止めましたか。 ◆率直に言って、自己責任論が強化される、困っている人が「助けて」と言いづらくなると受け止めました。「まずは自分でやる」なんて誰でも分かっているのです。でも、つまずいたとき、転んだとき、多くの人は一人では起
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