将棋のプロ棋士養成機関「奨励会」最年長の宮本広志三段(28)=大阪府茨木市=が8日、プロへの最終関門・三段リーグで四段昇段のプロ入りを決めた。昨年9月の前期リーグ最終戦の相星決戦で、敗者が年齢制限で奨励会を退会しなければならない“鬼勝負”をしのぎ、迎えた今期リーグで入会15年目の念願を果たした。 この日、東京・千駄ケ谷の将棋会館であったリーグの最終2局を連勝し、今期通算13勝5敗で39人中2位となり、四段昇段の条件である上位2人に残った。 三段リーグは26歳までに昇段しなければ強制的に退会させられる。ただしリーグ戦で勝ち越せば、29歳までリーグに残留できる救済規定がある。