盛岡市羽場の水路から染み出した油が木伏(ひっぷし)川に流出した事故で30日、前日とは異なる複数の場所から油が湧き出ていることが確認された。流出原因や量などは依然として不明。市はオイル吸着マットの設置などで流出防止を図っている。 市によると、前日発見された場所から6メートルほど下流にあるコンクリートブロックの間など数カ所で、新たに油が染み出した。土のうで流れを止め、オイル吸着マットを設置。市は油の成分分析を専門業者に依頼した。結果は11月6日ごろ判明する見込み。 隣接する事業所に勤務する男性(58)は「15年間勤務して初めてのこと。過去に仕事で油を使ったことはないので不思議だ」と驚きの表情。付近は昔、田んぼと林だったと話す近くに住む男性(65)は「子供のころ、水路は小川だった。近くに『油田』という地名があるが、まさかね」と首をかしげた。 【写真=水路から染み出した黒い油を採取する専門業者=3