東日本大震災で被災したJR大船渡線気仙沼-盛間(43・7キロ)の復旧をめぐり、JR東日本はバス高速輸送システム(BRT)での本格復旧を沿線自治体に提案する方向であることが11日、分かった。現在はBRTで仮復旧しており、鉄路での復旧は巨額の事業費を要するなどとして困難と考えているとみられる。今月下旬には沿線自治体の首長会議を予定しており、自治体側がどう判断するか注目される。 関係者によると、JR東はBRTでの本格復旧方針を近く地元に示したいと一部関係者には伝えたもようだ。鉄路で再開した場合の巨額の事業費や利用率を考慮したとみられる。 首長会議は大船渡、陸前高田、気仙沼3市の市長、本県と宮城県の副知事、国土交通副大臣、JR東幹部らで構成。6月に開かれた会議で沿線首長は「JRとしての方向性を次回会議で示してほしい」と強く求めていた。 前回会議で、鉄路復旧を選択する場合には、JR側は安全性を確保す