聖火リレーの岐阜県内走行ランナー44人のうち、「著名人枠」として県ゆかりの22人が内定した。喜びや期待の一方、選考理由が分かりづらいとの声も聞かれた。県地域スポーツ課が窓口を務める県実行委員会が明確な選考理由を明らかにしていないためで、一部に疑問が広がった。 「短距離より長距離の方が得意だが、皆さんと一緒に笑顔になれたら」と話すのは、元ゴールボール日本代表でロンドンパラリンピック金メダリストの中嶋茜さん(29)=大垣市=。当日に向け「笑顔を磨いておきます」と声を弾ませた。サッカーJ2・FC岐阜元社長で難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の闘病を続ける恩田聖敬さん(41)=岐阜市=は「一生に一度のチャンスをつかむことができて幸せ。障害者と健常者の枠を超え、一人の人間として笑顔で走ります」とコメントした。同市出身で県美術館長の日比野克彦さん(61)は「全国の人がつなぐ聖火リレーは地域にとって、他