今月六日に投開票された愛知県半田市長選で、初当選した久世孝宏さん(47)陣営の開票立会人が開票の様子を動画撮影し、陣営事務所へ生中継していた。陣営は「開票状況を知りたかった。中継が盛り上がると思った」と説明するが、識者などからは「立会人の役割を逸脱した行為」と批判の声が上がっている。 開票作業が行われた六日夜、支援者が集まった半田市内の久世さんの事務所。スクリーンが置かれ、画面には開票所の様子が映っていた。すぐそばに投票用紙が山積みされ、その向こうで職員が忙しく動き回る。「おーおー、映っとる」「今、もっと(票の)山に寄れって言ってるから」。そんな会話が飛び交った。聞けば、開票立会人が撮影しているという。 公職選挙法によると、開票立会人は開票手続きに立ち会い、票の有効性が問われる「疑問票」に意見陳述などができる。開票が公正かを監視するのが趣旨で、選挙に出た各候補者が開票区の選挙人名簿登録者か
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