【稚内】「最北の秘境駅」として知られるJR宗谷線の抜海駅(稚内市)について、JR北海道が示した廃止方針を受け入れる意向だった稚内市は9日、来年度は市費を負担して駅を存続させることを決めた。近く地元町内会にこの考えを示した上で、月内にもJRに文書で通知する。 同駅を巡ってはJR北海道が2019年12月、利用者減を理由に廃止方針を提示した。市は21年度から、除雪費など年間約100万円を支出して駅を維持してきたが、今年6月、工藤広市長が市費負担での維持を本年度限りで終了する方針を表明。7月、地元町内会で説明会を開いた。