鉄オタなら一度はやってみたい日本縦断鉄道の旅-。ついにその機会がやってきた。高校総合体育大会(インターハイ)の取材で、出張先の北海道から特急と新幹線を乗り継ぎホームの鹿児島まで一日で帰り着く。「この時期(お盆)なら飛行機より安くすみます」(約5万5000円。飛行機より1万円安い)。経費節減を強めにアピールしたら上司を説得できた。さあ、15時間の旅の始まりだ。(村上隼) ※JR九州以外の鉄道各社からは写真掲載の許可が得られなかったため、色鉛筆で描いた絵で代用しました。 8月中旬、午前8時40分、JR札幌駅はスーツケースやバッグを持った帰省客らでごった返していた。北海道なのに朝から暑い。しかも寝坊して大慌てでホームに駆けつけたものだから、汗がどっと吹き出る。 ■千歳・室蘭・函館線 午前8時43分発の特急「北斗6号」函館行き。鹿児島中央駅まで今日中に帰り着くには、これが“最終列車”だ。 なんとか