北朝鮮ミサイル事態に対する韓国政府のアプローチは、06年の韓国外交の特徴的現象を加減なく表している。ミサイル危機局面の論点は曇り、韓米日協力の構図は消えた。 このような現象を受け、韓国が世界の主流国家を貫く思考体系とは無関係に、「我々のやり方」に固執する過ちを犯しているという指摘もある。翰林(ハンリム)大学の金容九(キム・ヨング)翰林科学院長が指摘した「奥地思考」を連想させる。金院長は、「奥地思考を克服できなければ、国益が強調されなければならない外交政策で、自主といったイデオロギーが先行し、中世外交に回帰する恐れがある」と指摘している。 ▲誤って形成された戦線〓大統領府が11日、日本高官の先制攻撃論発言に憤り、韓国のマスコミがこれを集中的に報じたことに対し、ワシントン外交街の反応は好意的ではなかった。「本質は北朝鮮ミサイルが触発した危機状況なのに、付随的に取り上げられた発言で、戦線が誤った