組織の生産性は、目標達成に直結する要素だ。そして従業員自身が納得しない生産性向上施策は、やがて形骸化していく。マネジャーに求められるのは、「従業員が自発的に仕事の効率化を図る、きっかけや仕組み」をつくることだ。本記事ではその3つの方法を提案する。本誌2015年2月号特集「目標達成 結果を出す組織のPDCA」関連記事。 知識労働者は、経営陣の助けを得なくても生産性を20%上げることが可能である。我々はアメリカおよびヨーロッパの8業種39カ国にわたる45人の知識労働者にインタビューを行い、次のことを明らかにした。自分の仕事で価値の低いものを特定し、それらを完全に切り離すか他者に移譲する、もしくは外注することで、知識労働者は1週間のうち約1日に相当する時間をより重要な仕事に振り向けられるようになる(詳細は本誌2014年3月号「マネジメント時間を20%増やす法」を参照)。 上司の指揮がなくても、チ