手術の間に血液を失い脳にダメージを与えてしまうことなく、ラットの頭部を別のラットの体に接合する「頭部移植」に成功したと報告されました。ポイントは、手術の間、ドナーの頭部を「生きた3体目のラットの血管」とつないでおくこととのこと。 A cross-circulated bicephalic model of head transplantation. - PubMed - NCBI https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28429535 Scientists Just Transplanted Small Rat Heads Onto Bigger Rats - Motherboard https://motherboard.vice.com/en_us/article/scientists-just-transplanted-small-rat-heads
巨大なジップロックのような人工子宮を使って羊の胎児を育てることに成功したと発表がありました。この技術は、いずれは人間の胎児での使用を目的としているとのこと。 An extra-uterine system to physiologically support the extreme premature lamb : Nature Communications https://www.nature.com/articles/ncomms15112 An artificial womb successfully grew baby sheep — and humans could be next - The Verge https://www.theverge.com/2017/4/25/15421734/artificial-womb-fetus-biobag-uterus-lamb-she
顕微鏡で見たH1N1型インフルエンザウイルス(2009年4月28日撮影、資料写真)。(c)AFP/CENTERS FOR DISEASE CONTROL AND PREVENTION/C. S. Goldsmith and A. Balish 【4月19日 AFP】インド南部に生息するカエルの皮膚から分泌される粘液が、人間が特定の種類のインフルエンザウイルスと闘う助けになる可能性があるとの研究論文が18日、発表された。 米医学誌イミュニティー(Immunity)に掲載された論文によると、このカエルはアカガエル科の「Hydrophylax bahuvistara」。色鮮やかな体色で、大きさはテニスボールほどだ。 論文の共同執筆者で、米エモリー大学(Emory University)のインフルエンザ専門家のジョシー・ジェイコブ(Joshy Jacob)氏は「カエルは生息地によって異なるアミノ酸
By mulan 老齢なマウスに投与することで、肝機能を回復させスタミナを増強し、体毛までフサフサにするなど劇的な若返り効果を実現する薬の開発にオランダの科学者が成功し、研究成果が科学誌Cellで発表されました。この薬が人間を若返らせることができるのかに注目が集まります。 Targeted Apoptosis of Senescent Cells Restores Tissue Homeostasis in Response to Chemotoxicity and Aging: Cell http://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(17)30246-5 Drug 'reverses' aging in animal tests - BBC News http://www.bbc.com/news/health-39354628 オランダのエラ
インド・ラジャスタン州ジャイプールの寺院で、オートバイのミラーをのぞき込むサル(2016年12月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/DOMINIQUE FAGET 【2月7日 AFP】精管にジェル状の半固形剤を注入して精子を止める男性用避妊薬について、サルを使った動物実験で効果が認められたことが、6日に米学術誌「ベーシック・アンド・クリニカル・アンドロロジー(Basic and Clinical Andrology)」のウェブサイトに掲載された論文で明らかになった。精管切除術(パイプカット)を受けなくても男性が避妊できる方法として期待されている。 米カリフォルニア国立霊長類研究センター(California National Primate Research Center)」で行われた実験は、「ベイサルジェル(Vasalgel)」と呼ばれる半固形のポリマージェルを直接精管に注入し、精子の
体のさまざまな組織になるマウスのiPS細胞を使って種が異なるラットの体内で臓器の「すい臓」を作り出しその一部をマウスに移植して糖尿病を治療することに東京大学のグループが世界で初めて成功しました。今後、ブタの体内で移植用のヒトの臓器をつくる研究を進めるうえで大きな成果だとしています。 そしてこのすい臓からインスリンなどを分泌する膵島と呼ばれる組織を取り出して糖尿病のマウスに移植したところ血糖値が正常に維持できるなど症状が改善したということです。 グループによりますとマウスとラットは、種としては、ウシとヒツジくらい遠い関係にあるということで、種が異なる動物の体内で移植用の臓器を作り出し、病気の治療効果が確認できたのは世界で初めてだということです。 グループでは、今後、ブタの体内でヒトの移植用の臓器をつくる研究を進めるうえで大きな成果だとしています。中内教授は「種類の異なる動物の体内で移植用の臓
一定の周期で点滅を繰り返す光を受けるだけでアルツハイマー病の患者の脳内にたまるたんぱく質の量が減ったとするマウスでの実験結果をアメリカの大学のグループが発表し、将来の治療につながる可能性があるとして注目されています。 アメリカのマサチューセッツ工科大学などの研究グループは、光の刺激によって認知機能の回復につなげようと、アルツハイマー病のマウスに、1秒間に40回の周期で点滅する光を当てて脳に刺激を与える実験を行いました。 その結果、この周期で点滅する光を1時間受けたマウスは、ほかのマウスに比べてアミロイドベータができる量が60%近く少なくなったということです。さらに、毎日1時間、1週間にわたって光を受けると脳内にたまったアミロイドベータの塊も60%余り減ったということで研究グループは、光の刺激によって脳内の免疫細胞が活性化し、分解したと見ています。 研究グループは「私たちの方法は、体を傷つけ
要旨 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクトの砂川玄志郎研究員らの研究チーム※は、マウスの能動的低代謝[1]である「休眠」の安定的な誘導法を開発しました。また、マウスが休眠状態に入ると冬眠動物における「冬眠」と同様に熱産生感度が低下し、低代謝状態になることを明らかにしました。 リスやクマなどの冬眠動物は、冬眠という低代謝状態に入ることで基礎代謝[2]が正常時の1~25%にまで低下し、エネルギー消費を節約することで冬期や飢餓を乗り越えます。冬眠動物は入手の困難さやゲノム情報の不足により、最新の分子生物学や遺伝子工学を駆使した研究が難しく、冬眠のメカニズムはいまだによく分かっていません。一方で、哺乳類のモデル生物として使用しているマウスでは、条件が整うと数時間にわたって基礎代謝が正常時の30%程度となる休眠という能動的低代謝状態に入ることが知られてい
要旨 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター非対称細胞分裂研究チームの恒川雄二研究員、松崎文雄チームリーダー、米国ソーク生物学研究所の鈴木啓一郎研究員、ベルモンテ教授らの国際共同研究グループ※は、ゲノム編集ツールであるCRISPR-Cas9[1]システムを利用し、マウス・ラット生体内の神経細胞など非分裂細胞[2]でも有効な新しい遺伝子操作技術を開発しました。 近年、ゲノムの標的遺伝子を書き換える「ゲノム編集[3]」技術が急速に進歩し、ゲノム中の塩基配列を自由に選んで設計・改変することが可能な時代に入ってきました。ゲノム編集技術のさらなる発展は、医療・エネルギー・食品などさまざまな分野に大きな利益をもたらすと期待されており、次世代のバイオテクノロジーとして注目を集めています。しかし、既存の方法は、損傷を受けたゲノムDNAを修復する機構(DNA修復機構)の一種であり、細胞が分裂する
中央大学 理工学部 教授 小松晃之と宇宙航空研究開発機構(JAXA)研究開発員 木平清人の研究グループは、イヌ用人工血液の合成と構造解析に成功しました。小松らは、まず遺伝子組換えイヌ血清アルブミンを産生し、X線結晶構造解析からその立体構造を明らかにしました。さらに酸素輸送タンパク質であるヘモグロビンを遺伝子組換えイヌ血清アルブミンで包み込んだ形の(ヘモグロビン-組換えイヌ血清アルブミン)クラスター(製剤名:ヘモアクト-C™)を合成し、それがイヌ用の人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能することを実証しました。X線結晶構造解析には、JAXAの「高品質タンパク質結晶生成技術(Hyper-Qpro)」が適用されました。 動物医療の現場が抱える深刻な"輸血液確保"の問題を解決する画期的な発明であり、動物の輸血療法に大きな貢献をもたらすものと期待されます。 本研究成果は、11月10日(木)に英国の
執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2016年10月12日 水曜日 キーワード:バイテク メディア ゲノム編集技術を利用した品種改良が話題だ。最近でも、早く成長するトラフグ、受粉不要の赤いトマト(9月5日、NHKニュース)、筋肉隆々の豚(共同通信、9月15日)などマスコミをにぎわしている。ゲノム編集とは、CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)やTALEN(ターレン)と呼ばれるDNA切断酵素システムを使って、標的とする遺伝子を正確に導入したり、取り除く技術だが、作物や魚、家畜の品種改良以上に期待され、応用研究が進んでいるのが医学、医療の分野だ。 ねらった部位を正確に操作できる技術なので、今まで難しかった生殖細胞や受精初期の胚の遺伝子改変もできるが
ドイツ・ベルリンの動物公園で飼われている子ヒツジ(2016年3月24日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/DPA/Britta Pedersen 【9月28日 AFP】米ミネソタ大学(University of Minnesota)の専門家チームは27日、ヒツジの皮膚細胞を使って作製した人工血管の移植片を子ヒツジに移植し体内で自然に成長させることに成功したとの研究結果を英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表した。 論文の共同執筆者のロバート・トランクイロ(Robert Tranquillo)氏は声明で、患者の体内で成長できる入手が容易な移植用材料はこれが初めてかもしれないと述べている。 もし人に応用できれば、病気に苦しむ子どもたちが外科手術を何度も受ける必要性から解放されるだろうと研究論文は指摘している。 先天性の心臓疾患があ
顕微鏡をのぞく医療従事者。スペイン・バルセロナのクリニックで(2016年5月25日撮影、資料写真)。(c)AFP/LLUIS GENE 【9月14日 AFP】われわれは皆、大人になって、ある種の論破できない事実を受け入れるようになる──例えば、水は湿っている、地球は丸い、子どもをつくるには卵子と精子が必要、などだ。 だが、このほど発表された研究によると、この最後の「事実」は正しくないのかもしれない。英国とドイツの研究チームが13日、卵子ではない細胞の一種と精子を結合させ、新生児マウスを誕生させることに世界で初めて成功したと発表したからだ。 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究論文によると、この魔術のような方法を通じて誕生したマウスは健康で、正常な寿命を持ち、そして従来の方法で子孫をもうけることもできたという。 論文の主執筆者
2016年06月21日 神戸大学医学研究科小児科学分野の森岡一朗特命教授と、同医学部附属病院総合周産期母子医療センターの岩谷壮太助教らの研究グループは、理化学研究所脳科学総合研究センター細胞機能探索技術開発チームの宮脇敦史チームリーダーと共同で、ニホンウナギ由来の蛍光タンパク質によるビリルビン測定が新生児黄疸の管理に応用できることを臨床的に証明しました。この検査手法は、採取する血液量が限られる患者を扱う新生児医療にとって理想的な方法で、新生児の黄疸管理方法を革新することが期待されます。この研究成果は、6月21日(日本時間)に英国科学雑誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されました。 血液中に存在する主なビリルビン(ビリルビンの分類) 日本では、新生児医療技術の発展や新生児集中治療室の整備により、新生児の死亡率は1000人出生あたり0.9人と世界的に最も低い水準を維持し
・金属アレルギーは、身近な疾患である一方、その疾患発症メカニズムの解明が遅れていた ・これまで原因と考えられてきた金属イオンではなく、生体内外で自然発生する金属ナノ粒子が引き金となり発症し得ることを解明し、金属アレルギーのマウス実験モデルの確立に成功 ・本モデルを用いた、金属アレルギーの発症メカニズムの解明や、予防・治療法の開発のみならず、安全な金属ナノ粒子の開発にも貢献し得る成果 大阪大学大学院薬学研究科の平井敏郎博士後期課程3年生(研究当時 )、東阪和馬助教、吉岡靖雄准教授(研究当時 )、堤康央教授らの研究グループは、金属アレルギー発症において、これまで原因と考えられてきた金属イオンではなく、この金属イオンが生体内外で凝集し、金属ナノ粒子とよく似た形状となり、これら粒子に曝露することが引き金となり発症し得ることを明らかとするとともに、金属アレルギーのマウス実験モデルの確立に初めて成功し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く