先進技術で人と対話できるようになったカラスが、空から不審物や行方不明者を見つける――。 こんな夢のような研究が、神奈川県葉山町の総合研究大学院大学で進んでいる。カラスの鳴き声を人工知能(AI)に学習させてコミュニケーションを図ることで、“害鳥”と呼ばれる一方、優れた記憶力と視覚を持つカラスとの共生を目指すという。 研究に取り組むのは、同大の学融合推進センター助教の塚原直樹さん(37)(動物行動学)と、シンガポール国立大学リサーチフェローの末田航さん(39)(コンピューター科学)。 塚原さんがカラス研究を始めたのは、宇都宮大に在学中の2002年頃。カラス研究の権威・杉田昭栄教授から鳴き声を集めるマイクと解析装置を渡されたことがきっかけだった。以来、「カラスとのコミュニケーション」をライフワークとし、会話するカラスの鳴き声の収集を続けた。
