ベストセラーとなった自叙伝「いっすんぼうし」で知られる実業家の一寸法師氏(56)が11日、自己破産を申請し、破産手続きに入ったことがわかった。負債総額は約1103億3543万円。一寸氏は同日、謝罪コメントを発表した。 一寸氏は、京都での警備員時代、女性を襲った鬼を撃退。その後、襲われた女性と結婚するまでの半生をつづった自叙伝「いっすんぼうし」が、累計300万部を超えるベストセラーとなった。出版をきっかけに実業家に転身した後は、鬼が所持していた打ち出の小槌から出てくる反物や鍋などの物品販売を手掛けて、事業を拡大した。 しかし、近年は小槌から出てくる物品が時代のニーズと一致しなくなり、売り上げが低迷。18年12月には「独自通貨の発行主体は財政破綻しない」という現代金融理論(MMT)を根拠に、自主的に設けていた物品の召喚規制を取り払い、打ち出の小槌を乱用する方針へとかじを切った。 だが、結果的に