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  • 科学的根拠が明示されない日本の感染症対策の咎 【対談】西浦博・京都大学大学院教授×森田朗・NFI代表理事(前編)  | JBpress (ジェイビープレス)

    政策決定者は完成症対策と経済活動の「両立」を唱えるが、その政策決定の裏に根拠があるかといえば明示的なものは何もない(写真:ZUMA Press/アフロ) 少子高齢化と人口減少が進むわが国の社会の質を維持し、さらに発展させるためには、データの活用による効率的な社会運営が不可欠だ。一方で、データ活用のリスクにも対応した制度基盤の構築も早急に求められている。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、これまでの経済、社会のあり方は大きく変わろうとしている。 その中で、日が抱える課題をどのように解決していくべきか。データを活用した政策形成の手法を研究するNFI(Next Generation Fundamental Policy Research Institute、次世代基盤政策研究所)の専門家がこの国のあるべき未来図を論じる。 今回は、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーを務め

    科学的根拠が明示されない日本の感染症対策の咎 【対談】西浦博・京都大学大学院教授×森田朗・NFI代表理事(前編)  | JBpress (ジェイビープレス)
  • 国立大学の能力低下、法人化は失敗だったのか? NFIからの提言(10)「法人化」を言い訳にする残念な人々 | JBpress (ジェイビープレス)

    少子高齢化と人口減少が進むわが国の社会の質を維持し、さらに発展させるためには、データの活用による効率的な社会運営が不可欠だ。一方で、データ活用のリスクにも対応した制度基盤の構築も早急に求められている。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、これまでの経済、社会のあり方は大きく変わろうとしている。 その中で、日が抱える課題をどのように解決していくべきか。データを活用した政策形成の手法を研究するNFI(Next Generation Fundamental Policy Research Institute、次世代基盤政策研究所)の専門家がこの国のあるべき未来図を論じる。国立大学の法人化の是非を理事長の森田朗氏が問う(過去9回分はこちら)。 研究能力や人材育成でじり貧に 国立大学の研究能力の低下や財源不足が問題とされている。学長や学界の重鎮からも、「国立大学の法人化は失敗だった」という

    国立大学の能力低下、法人化は失敗だったのか? NFIからの提言(10)「法人化」を言い訳にする残念な人々 | JBpress (ジェイビープレス)
  • テレビの自称専門家に翻弄されないための思考の作法 NFIからの提言(7)そもそも信頼に足る「専門家」とは? | JBpress (ジェイビープレス)

    「8割おじさん」として有名になった北大の西浦博教授のように、高度の数理モデルを使って感染リスクを分析し、有効な行動変容のあり方を示唆した専門家もいた(写真:ZUMA Press/アフロ)。 少子高齢化と人口減少が進むわが国の社会の質を維持し、さらに発展させるためには、データの活用による効率的な社会運営が不可欠だ。一方で、データ活用のリスクにも対応した制度基盤の構築も早急に求められている。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、これまでの経済、社会のあり方は大きく変わろうとしている。 その中で、日が抱える課題をどのように解決していくべきか。データを活用した政策形成の手法を研究するNFI(Next Generation Fundamental Policy Research Institute、次世代基盤政策研究所)の専門家がこの国のあるべき未来図を論じる。(第1回、第2回、第3回、第

    テレビの自称専門家に翻弄されないための思考の作法 NFIからの提言(7)そもそも信頼に足る「専門家」とは? | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「ポリフェノールは体によい」はなぜ広まったのか 赤ワインを飲む口実にはならぬほど、含む食材は多種で豊富 | JBpress (ジェイビープレス)

    「ポリフェノールは体によい」とよく聞く。だが、ポリフェノールとはいったいどんな物質で、どんな効果があるのだろうか。 定着した「ポリフェノールに健康効果」の考え コーヒーにもポリフェノールが含まれている。かつては、コーヒーの飲み過ぎは体に悪いとか、がんになるといわれていたのに、近ごろは「コーヒーは体によい」というのだから、時代が変われば考え方も変わるものだ。 思えば、これまで数々のべもののポリフェノールが体によいと話題になってきた。赤ワイン、ココア、緑茶、ウーロン茶などの飲料に、チョコレートやゴマなどの品。それにタマネギやブロッコリーなどの野菜、リンゴやブルーベリーなどの果物。挙げるときりがない。 ここに挙げた品に共通なのは、「植物もしくは植物が材料である」ということだ。多くの植物は、さまざまな種類のポリフェノールを合成する。科学者にとってその生理機能は興味深く、古くから研究されてきた

    「ポリフェノールは体によい」はなぜ広まったのか 赤ワインを飲む口実にはならぬほど、含む食材は多種で豊富 | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2020/03/03
    「ポリフェノールを含む食品はたくさんあるのですから、他のものを食べればいいのです」「日本人が昔からたくさん食べてきた大豆には、ポリフェノールの一種イソフラボンがたくさん含まれている」
  • “海の勝ち組”クジラが天敵・人類に狙われた理由 生物進化を食べる(第10話)哺乳類・クジラ篇 | JBpress (ジェイビープレス)

    私たちが日ごろべているもののほとんどは生物である。そして、多くの材の直系の祖先は私たち人類より先に地球上に現れている。なぜヒトは「その材」をべることになったのか。その疑問を解くカギは、この地球上でヒトと生物がたどった進化にある。ふだん何気なくべているさまざまな材を、これまでにない「進化の視点」で追っていく。それぞれの材に隠された生物進化のドラマとは・・・。 第1話:シアノバクテリア篇「イシクラゲは27億年の生物史が詰まった味だった」 第2話:棘皮動物篇「昆虫よりもウニのほうがヒトに近い生物である理由」 第3話:軟体動物篇「眼も心臓も、イカの体は驚くほどハイスペックだった」 第4話:節足動物篇「殻の脱皮で巨大化へ、生存競争に勝ったエビとカニ」 第5話:魚類篇「ヌタウナギからサメへ、太古の海が育んだ魚類の進化」 第6話:シダ植物篇「わらびと石炭、古生代が生んだ『黒い貴重品』」

    “海の勝ち組”クジラが天敵・人類に狙われた理由 生物進化を食べる(第10話)哺乳類・クジラ篇 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 超高性能なミルク生産者、ウシに養われてきた人類 生物進化を食べる(第11話)哺乳類・ウシ篇 | JBpress (ジェイビープレス)

    私たちが日ごろべているもののほとんどは生物である。そして、多くの材の直系の祖先は私たち人類より先に地球上に現れている。なぜヒトは「その材」をべることになったのか。その疑問を解くカギは、この地球上でヒトと生物がたどった進化にある。ふだん何気なくべているさまざまな材を、これまでにない「進化の視点」で追っていく。それぞれの材に隠された生物進化のドラマとは・・・。 第1話:シアノバクテリア篇「イシクラゲは27億年の生物史が詰まった味だった」 第2話:棘皮動物篇「昆虫よりもウニのほうがヒトに近い生物である理由」 第3話:軟体動物篇「眼も心臓も、イカの体は驚くほどハイスペックだった」 第4話:節足動物篇「殻の脱皮で巨大化へ、生存競争に勝ったエビとカニ」 第5話:魚類篇「ヌタウナギからサメへ、太古の海が育んだ魚類の進化」 第6話:シダ植物篇「わらびと石炭、古生代が生んだ『黒い貴重品』」

    超高性能なミルク生産者、ウシに養われてきた人類 生物進化を食べる(第11話)哺乳類・ウシ篇 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 低すぎる生命発生の確率、どうして我々は生まれた? RNAワールドの難問をインフレーション理論で説明できるか | JBpress (ジェイビープレス)

    若い惑星のイメージ。生命のもととなり得る「スープ」があるかもしれない。 Illustration by NASA/JPL-Caltech. (小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2020年2月3日、東京大学の戸谷友則教授が『宇宙における生命〜どのように生まれたのか、そして命の星はいくつあるのか』と題したプレスリリースを行ないました*1。また『サイエンティフィック・レポーツ』誌に論文が公開されました*2。 生命がどのように発生したかという根的な疑問は、人類が物心ついて以来ずっと議論されていますが、一向に答が得られません。一方、宇宙がどうして誕生したかというもうひとつの最重要な問題も、誰も解けないままです。 今回の発表は、宇宙論に登場する「インフレーション理論」の見方から、生命がどのように発生したかという問いに、ある種の回答を与えるものです。生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の

    低すぎる生命発生の確率、どうして我々は生まれた? RNAワールドの難問をインフレーション理論で説明できるか | JBpress (ジェイビープレス)
  • 日本超えた韓国の感染者、背景に新興宗教信者の暴挙 日本を冷笑していた韓国、あっという間に中国に次ぐ感染大国へ | JBpress (ジェイビープレス)

    韓国・大邱では新型コロナウイルスの感染が相次いでいる。写真は2月19日、大邱の慶北大学病院に搬送された新型コロナウイルス感染が疑われる患者(写真:YONHAP NEWS/アフロ) (李 正宣:ソウル在住ジャーナリスト) 韓国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大している。ソウルをはじめ全国にわたって新型コロナの感染者が続出し、21日20時現在、感染者数は204人に上り、死者も1名出ている。多くの専門家が「パンデミック(大流行)の兆しを見せている」と指摘する事態になっている。 1月20日に初の感染者が確認されて以降、しばらく小康状態を保っていた韓国内の新型コロナ・感染者数だが、ちょうど1カ月目に入った2月19日から突然急増し始めた。19日は1日で22人の感染者が確認され、20日に53人、21日は100人の感染者が発生するなど、拡散スピードはどんどん増している。 感染を疑われた入院患者が病院を抜

    日本超えた韓国の感染者、背景に新興宗教信者の暴挙 日本を冷笑していた韓国、あっという間に中国に次ぐ感染大国へ | JBpress (ジェイビープレス)
  • アフガンの農業から考える中村医師殺害の本当の理由 穀物より、もっと儲かる作物とは何か? | JBpress (ジェイビープレス)

    (川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問) 中村哲医師がアフガニスタンで殺害された。この事件は日に大きな衝撃と悲しみをもたらした。なぜ中村医師は殺害されたのだろうか。犯人たちが捕まれば動機を解明することも可能だろうが、アフガニスタンの国情を考えるとき、そのような展開は望み薄だろう。 中村さんは灌漑施設の建設に携わっていた。2008年には中村さんと共に灌漑施設の建設に携わっていた日人青年が殺害されている。そんなわけで、この犯行は灌漑施設の建設に関係があると見てよいだろう。 しかし、なぜ、アフガニスタンで灌漑施設を建設しようとすると命を狙われるのであろうか。 人口増加に追い付かない料生産 ここでは農業と料供給の観点からこの問題を考えてみたい。まず料供給をめぐるアフガニスタンの現状について概観しておこう。 アフガニス

    アフガンの農業から考える中村医師殺害の本当の理由 穀物より、もっと儲かる作物とは何か? | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2019/12/11
    「小麦を栽培すれば飢えからは解放されるが、豊かにはなれない…食料は、麻薬を栽培して儲けた金で海外から買えばよい…イスラム過激派には、灌漑施設の建設がアフガニスタンを永遠に貧しい農業国に縛り付ける…」
  • 製パン業界が「無添加」表示の自粛へ舵を切った理由 日本パン公正取引協議会が「自主基準」作成 | JBpress (ジェイビープレス)

    2019年3月26日、山崎製パンは「『イーストフード、乳化剤不使用』等の強調表示に関する当社の見解」を発表し、こうした表示の製品は、消費者にイーストフードや乳化剤は不要で、安全性に問題があるかのような誤解を与えるとの理由から、強調表示する企業に自粛を呼びかけた。あわせて、このような強調表示がされているパンから、イーストフードや乳化剤と同じ働きをする成分が検出されたというデータも発表した。 「自然・天然のものはよいが、人工のものはよくない」という消費者の情緒的な商品選択の傾向に対して、自らは声をあげにくい企業が見解を述べたことは、例をみない、興味深いできごとだと思い、筆者は6月に「『無添加』『不使用』に安易に飛びついてはいけない」という記事を寄稿した。 これと相前後して、パン業界にも大きな動きが見られた。強調表示をめぐる“その後”を追った。 日パン公正取引協議会「自粛」を発表 7月18日、

    製パン業界が「無添加」表示の自粛へ舵を切った理由 日本パン公正取引協議会が「自主基準」作成 | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2019/09/19
    「7月18日、日本パン公正取引協議会は「『イーストフード、乳化剤不使用』などの強調表示の自粛に関するお知らせ」を発表し、自主基準を公開した」
  • 豚肉を食べさせろ! パニック状態になる中国庶民 高騰が続く食品物価、庶民の不満はいつ爆発するのか | JBpress (ジェイビープレス)

    (福島 香織:ジャーナリスト) 中国で豚肉を中心とした品物価の高騰が著しく、一部では“豚肉パニック”といった様相になっているらしい。 「中国では今、豚肉を買うのに身分証明書がいる」「豚肉制限令が出て、1日2キロまでしか豚肉を売ってもらえない」・・台湾の報道バラエティ番組が、中国の“豚肉パニック”をこんな風に報じていた。さすがにこれは、誇張のし過ぎだ、でたらめだ、と中国のネットユーザーが一斉に反論していたが、一部で豚肉購入制限が出ているのは事実で、豚肉不足と高騰が各地で確かに深刻だ。 購入量制限で庶民はパニックに 今年(2019年)4月以降、湖北、安徽、四川、福建などの29省の一部地域で豚肉価格補填制度が導入されており、その中には、買い占め防止のために豚肉購入量の制限と身分証明書の提示が決められている地域もある。 福建省三明、莆田の両県では豚肉の品不足と高騰があまりにもひどいことから、中秋

    豚肉を食べさせろ! パニック状態になる中国庶民 高騰が続く食品物価、庶民の不満はいつ爆発するのか | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2019/08/31
    「背景には、アフリカ豚コレラ、米中貿易戦争、中国のもともとの畜産と食肉流通システムの矛盾などの複合的要因がある」
  • 新たな物理学に突入か、固体の中を動き回る謎の粒子 熱は通すが電気は通さない奇妙な物質を発見 | JBpress (ジェイビープレス)

    (小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2019年7月2日、京都大、ミシガン大、米ロスアラモス国立研究所、東京大、茨城大のグループが、ある種の固体の内部を動き回る未知の中性粒子を発見したと発表しました*1。 未知の中性粒子とはいったい何のことでしょうか。新しい元素でも見つけたのでしょうか(違います)。 *1:プレスリリース(http://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22_entry751/) 金属の中では電子がうようよ泳いでる 今回発見された奇妙な物質は、どこが奇妙なのでしょうか。それを理解するために、奇妙でない普通の物質についておさらいしておきましょう。 例えば、金属は奇妙でない普通の物質の仲間です。みなさん御存じの通り、ぴかぴか光を反射する、電流を通す、触るとひんやり冷たいといった、奇妙でない性質を持ちます。 光を反射する、電流を通す、ひんやり冷た

    新たな物理学に突入か、固体の中を動き回る謎の粒子 熱は通すが電気は通さない奇妙な物質を発見 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「無添加」「不使用」に安易に飛びついてはいけない 山崎製パンが実証、「強調表示」を巡る知られざる真実とは | JBpress (ジェイビープレス)

    「イーストフード、乳化剤不使用」を強調表示するパンも見られるが、それは消費者への適切な情報提供といえるだろうか。(写真はイメージ) 見解は、山崎製パンと他社のパンの分析結果だけでなく、表示の消費者に対する影響力の大きさ、表示がビジネスの手法のひとつになっていること、その背景にある消費者の認識など、多くの重要な課題を投げかけている。 強調表示は、安全に関わらない任意の表示 品の表示には保存方法やアレルギーなどの安全に関わる情報と、原料原産地、栄養成分、遺伝子組換えかどうかなどの消費者の商品選択に資する情報を提供する表示がある。また、表示には「義務表示」と「任意表示」があり、品表示法に従って表示されている。 極端な言い方をすれば、消費者の健康被害に直結するのは、アレルギー、それに中毒に関わる表示だけともいえる。 これに対して強調表示は、不足しがちな栄養成分について、たとえば「高タンパク

    「無添加」「不使用」に安易に飛びついてはいけない 山崎製パンが実証、「強調表示」を巡る知られざる真実とは | JBpress (ジェイビープレス)
  • 研究の現場から日本人の姿が消える日はそう遠くない 学生による学会発表は激減し、外国人研究者の独壇場に | JBpress (ジェイビープレス)

    (篠原 信:農業研究者) 私は3~4つの学会に参加している。今年の春は2つの学会に参加した。昨年も気づいていたが、今年はどちらにも共通して気になることがあった。 「学生の数が少ない」 生物系では最大級の学会、日農芸化学会の様子を見てみよう。たまに一般講演の数が2000を割ることがあっても、おしなべて2000題以上をキープする、マンモス学会だ。ところが2018年度大会では、1996年以来初めて1900を割り込み、今年度は、講演要旨集から独自に集計してみると、1676題と激減した。 【参考】過去の大会一覧(日農芸化学会) http://www.jsbba.or.jp/event/annual/event_annual_list.html 好景気の「先」が不安な大学生 先生方に伺うと、大学院(修士課程)に進む学生の数が減っているという。学生が研究室に配属されるのは、大学にもよるが、4回生にな

    研究の現場から日本人の姿が消える日はそう遠くない 学生による学会発表は激減し、外国人研究者の独壇場に | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2019/05/28
    篠原信氏。。
  • なぜ日本人だけがゴボウを育て文化に発展させたのか 世界で唯一の発展を遂げた根菜の物語(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    人は「根菜」、つまり根や地下茎を用とする野菜をたくさんべてきた。コラムでも取り上げたダイコンの他、ニンジン、カブ、レンコンなどなど。土の中で蓄えられる栄養を大切にいただいてきたのだ。 さまざまな根菜の中でも「ゴボウ」ほど、日の特有性が高い材はないだろう。伝来種とされながら、日でのみゴボウ栽培が発展していった。また、ゴボウがさまざまな材として使われているのも日だけという。 東日ではきんぴらゴボウ、西日ではたたきゴボウが、ハレの日にも日常的にもべられる。汁物や炒め物の具材、また天ぷらのタネとしても使われる。今も日人はゴボウ好きといえよう。 今回は、ゴボウをテーマに、日における歴史と現在を前後篇で追っていきたい。前篇では、日での独自の歩みを農との観点からたどっていく。ゴボウが栽培されたり、さまざまな料理に使われたりといった発展を遂げたのは日だけ。その理由にも迫

    なぜ日本人だけがゴボウを育て文化に発展させたのか 世界で唯一の発展を遂げた根菜の物語(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2019/04/13
    西洋には、ゴボウに似たサルシフィーがある。
  • 令和の出典に登場する「蘭」、歌人が見た景色とは? 梅と蘭が彩ってきた文化の交流と生物多様性 | JBpress (ジェイビープレス)

    (矢原徹一:九州大学大学院理学研究院教授) 新元号「令和」は、万葉集にある「初春の令月にして 気淑(よ)く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披(ひら)き 蘭は珮(はい)後の香を薫す」という文章にもとづいて制定されました。この文章は、730(天平2)年に、太宰府の大伴旅人邸に山上憶良らが集まって詠んだ、32首の梅の歌の序文の一部です。 せっかくこの文章から元号が制定されたのですから、その文意をしっかり理解しておきたいと思います。しかし、新聞紙上での解説には、梅についての言及はあっても、「蘭」について触れたものがないようです。そこで久しぶりに記事を書いて、「蘭」とは何かについて解説してみることにしました。 「蘭」とはフジバカマ 梅の花が咲く初春には、いわゆる蘭の花は咲きません。東洋蘭の代表であるシュンラン(春蘭)の花は4月、カンラン(寒蘭)の花は10月に咲きます。和書にシュンランの記録が現れるのは江戸時代

    令和の出典に登場する「蘭」、歌人が見た景色とは? 梅と蘭が彩ってきた文化の交流と生物多様性 | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2019/04/05
    「万葉集に登場する「蘭」(あららぎ)とは、秋の七草のひとつである藤袴(フジバカマ)だと考えられます」説。
  • 「外食メニューが命を縮める」は本当か? メディアが煽る食の不安、外食企業の反論を聞いてみた | JBpress (ジェイビープレス)

    「またいつもの“祭り”です」と彼はうんざりした声で言いました。「どこか一誌が始めると、横並びでみんな同じテーマをやる。週刊誌が一巡したら今度はテレビに飛び火するかもしれません」。 そうぼやくのは、とある外企業で材の安全性を研究する専門家です。 「一般消費者が普段べている品がいかに危険か」を訴えるマスコミの記事、報道は後を絶ちません。最近もある週刊誌に、外企業のメニューに発がん性物質が使われているという特集記事が掲載されました。これを受けて別の週刊誌も翌週の号で同じような特集を組みました。 こういう記事が出るたびに世の中は騒然とするわけですが、筆者は少し眉に唾して眺めています。それは10年ほど前に吹き荒れた「中国材は危ない」という嵐の時の経験があるからです。 当時、流通系の会社の広報にいた筆者は、品安全の専門家に中国産が当に危ないのかを尋ねてみました。すると、返ってきた答は

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    agrisearch
    agrisearch 2019/03/11
    「マスコミは往々にして、ある特定の物質を挙げて、そのカテゴリや添加物全体を問題の対象として広げる、使用の有無だけを議論し『量』の議論を一切しない、などの特徴があります。そういう報道には要注意ですね」
  • ぜいたくな「家庭の味」だった昭和のドーナツ 「栄養と料理カード」でたどる昭和レシピ(9)ドーナツ | JBpress (ジェイビープレス)

    1935(昭和10)年創刊の月刊誌『栄養料理』(女子栄養大学出版部刊)の2号目から付録についたのが1枚の小さなカード「栄養料理カード」。健康に留意したおいしい料理が誰でも作れるように、材料の分量や料理の手順、火加減、加熱時間、コツなど納得のいくまで試作を重ね、1枚のカードの表裏に表現。約10×13cmの使いやすい大きさ、集めて整理しやすい形にして発表した。 この「栄養料理カード」で紹介された料理を題材に、『栄養料理』に約30年にわたり携わってきた元編集長が、時代の変遷をたどっていく。 なお、『栄養料理』は現在も刊行している(http://www.eiyo21.com)。 昭和も半ば、筆者が子どものとき、母はおやつにドーナツを作ってくれた。家じゅうにドーナツを揚げる油のおいしい香りが漂い、幸せな気持ちになった。が、そのドーナツの香りが移った油は濾(こ)して料理に使い回していたので、

    ぜいたくな「家庭の味」だった昭和のドーナツ 「栄養と料理カード」でたどる昭和レシピ(9)ドーナツ | JBpress (ジェイビープレス)
  • 世界を一変させる日本発、画期的半導体 京都大学初のベンチャー、酸化ガリウムの新技術 | JBpress (ジェイビープレス)

    現在、電力制御を行うパワー半導体の世界では、シリコンより半導体物質としてのパフォーマンスが高い炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)を活用する開発が進み、成果を出している。 例えば、鉄道車両ではシリコンのパワー半導体用いたインバーターを、炭化ケイ素を用いたインバーターに交換することで、最大40%という画期的な省エネ効果を生む。 半導体関連の展示会に行けば、炭化ケイ素の半導体のための技術や炭化ケイ素のパワー半導体による実用例が並ぶ。 業界では、最新の技術である炭化ケイ素や窒化ガリウムの半導体の開発に必死になっている様子がうかがえるし、山手線の新型電車で採用されるなど、身近なところでも増えつつある。 将来的には、EVや家電などにこうした新型半導体が普及し、異次元の省エネや家電などの小型化を進めていくことが予想される。非常に夢がある。 しかし、炭化ケイ素や窒化ガリウムによって実現される新型

    世界を一変させる日本発、画期的半導体 京都大学初のベンチャー、酸化ガリウムの新技術 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 破産相次ぎトランプ憎しに転じ始めた米大豆農家 一度壊れたサプライチェーン再構築は困難、来年の大統領選に逆風強し(1/6) ーJbpress(日本ビジネスプレス)

    特に大豆を生産する農家の中には生計を立てられず、破産に追い込まれているところもある。 実態を眺めていくと、農家の破産とドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)の選挙とに因果関係が見受けられる。どういうことなのか。 破産する農家が増え始めたのは昨年の春頃からで、悪天候が引き金になっているわけではない。 破産農家が増えている場所はノースダコタ州からアーカンソー州に至る米国の中央部の諸州と五大湖を取り巻く諸州で、農家の破産率は2017年比の2倍に達している州もある。 主な原因は穀物価格の下落と、米中両国が相互に課した関税のせいで、中国が米国産大豆を買わなくなったことにある。 何十年も中西部の広大な土地で穀物を生産してきた生産者にとっては深刻すぎるほどの打撃である。 ミネソタ州の農業団体に努めるロナルド・ワーツさんは、廃業に追い込まれた農家の多くは「トランプの制裁関税のせい」であると述べている。

    agrisearch
    agrisearch 2019/02/15
    「主な原因は穀物価格の下落と、米中両国が相互に課した関税のせいで、中国が米国産大豆を買わなくなったことにある。」