キヤノンと米Hewlett-Packard Co.が,オフィス用複合機分野での提携を発表した(ニュース・リリース)。各社が強みとするハードウエアとソフトウエア,サービスを相互に供給するというものだ。 この効果としては,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.やリコーに対する競争力の向上がありそうだ。Samsung社は,2008年にキヤノンを抜いて世界出荷台数シェアで第2位となっている。リコーは,2008年に大手流通業者である米IKON Office Solutions, Inc.を手中に収め,北米での販売力を強化した。IDCによると,2008年における複合機全体の世界出荷台数シェアは,キヤノンが14.5%の第3位,HP社は20.0%の第1位である。 なお,HP社はA4複合機が中心で,キヤノンほどA3複合機に強くない。キヤノンはHP社に対してレーザー方式のプリント・エン