やわらかいものといえば、輪ゴムやクッションを思い浮かべるけれど、 実は、形のない空気もやわらかいものの一種だ。 注射器に閉じ込めた空気を押してみた経験はあるだろうか? 空気はピストンを押し返すので、バネのような感触がする。気体は、圧縮すると圧力が上がる性質をもっているので、バネになる。空気のバネ特性を利用している身近な例がゴムタイヤだ。 タイヤの中に入っているゴムチューブや、風船や、浮き輪のように、気体を注入すると膨らんで形を作るような膜構造をinflatable structure(インフレータブル構造)という。この”inflatable”は「気体を充填して膨張させられる」といった意味だ。もっと大ざっぱには「風船式の」とも言える。 インフレータブル構造は、中空なので軽い。空気を抜いてたためば持ち運びに便利で、少ない材料で大きなものを作るのにも向く。身近なところでは、風船やタイヤの他にも、
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