従来の「うつ病」も数十年前には理解されなかった 「新型うつ」は、従来の「うつ病」とは異なった病気といえます。「仕事では抑うつ症状を訴え休む傾向にありながら、余暇になると楽しく過ごす」「自責感に乏しく、他罰的である」「人格的に未熟で、規範や秩序、他者への配慮に乏しい」などの特徴があります。規範や秩序、他者への配慮を重んじてきたかつての日本人にとっては理解しがたく、共感しがたいのは当然のことでしょう。 しかし、振り返ると、従来の「うつ病」も数十年前には「うつ病なんて単なる甘えだ」と捉えられることが多く、なかなか認知されませんでした。それがようやく「うつ病とは病気なのだ」という理解が浸透するようになり、企業も対策を打ち出すようになってきたのです。そこに、同じ「うつ病」という診断のもと、従来の「うつ病」とは異なる「新型うつ」が登場してきました。まだまだ「単なるわがままではないか」と見られる面があり