米軍普天間飛行場移設問題で迷走を続ける日本政府に対し、米政府は「首脳会談拒否」という露骨な形で不信感を示した。鳩山由紀夫首相は昨年11月13日、オバマ米大統領に「プリーズ・トラスト・ミー(私を信頼してほしい)」と大見得を切った。「会いたいならば誠意を示せ」。米大統領のそんな冷酷なメッセージといえるのではないか。 (加納宏幸) 「米国の判断ですから私が申し上げることではありません。会議(核安全保障サミット)の中でさまざまな意思を伝えることができると考えています」 首相は7日夕、記者団に日米首脳会談の見送りを問われるとそっけなくこう答えた。 平野博文官房長官も「あえて必ず日程を入れてほしいという話ではなかった。どういう場面かは別として大統領と会う機会はある」と強がった。どうやら夕食会でオバマ氏と席が隣り合わせになるチャンスを狙い、“会談”しようという算段らしい。 首相の「トラスト・ミー」