−−政治と官僚の関係は 野中 副大臣とか政務官と呼んで(中央省庁に)送り込んでも、なーんにも知らない政治家をお守りする官僚は大変だと思うんですよ。 −−勉強になるのでは 野中 なりません。 −−国民の息づかいを知らないと 野中 そう。100人も送り込んだら大混乱です。先輩が大臣の振る舞いも教えていない。夜遅くまで秘書官や警護の人を会合に付かせているわけでしょう。彼らも食事せんならん。自分の政務の秘書官に少しお金を預けて、警護の人に飯を食わしたり、超過勤務手当は一定しかつかないから、それをやるとか。そういうのが欠けている。 −−では、政治主導とは 野中 官僚は、悪いのもいるかもしれないが、やはり国家の発展に役立とうと高い志を持つ人たちなのだから、そういう人たちの知識の上で、決断をするのが政治家の仕事だということを重んじなければいけません。自分たちがすべての知見に優れているわけではありません。
前回の自民党圧勝は、小選挙区制特有の“ドミノ式勝利”によってもたらされた。小泉純一郎元首相は、かつて自身が反対した小選挙区制をフル活用して勝利を収め、導入に熱心だった小沢一郎民主党前代表も今回、悲願達成の可能性が高まる。小沢氏と激しく対立し、小泉氏には「守旧派」と呼ばれて6年前に引退した、野中広務元官房長官に日本政治の昔と今を聞いた。(牛田久美) ◇ −−選挙応援にお忙しいそうで 野中 ええ、おかげさまで健康で、感謝をしておるんですけれど。 −−町議、府議、衆院議員と15もの選挙を全勝しましたが、今回の状況は 野中 あんまり自民党はほめられへんなあ。今日の政治状況は、小沢氏が改革と名付けて小選挙区比例代表並立制にしたことで作られた。政治家は大きな視点から日本の行方を考えず、党利党略で来た。小沢氏が中心の7党1会派による細川内閣で導入され、政党の離合集散が
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