総選挙後では初の閣議が1日、開かれた。閣僚は苦戦しながらも全員当選。だが与党が大敗し政権交代が間近とあって、複雑な表情を浮かべながら敗因を語った。 麻生首相は閣議後の閣僚懇談会で「閣議のメンバー全員が帰ることができて本当によかった」とねぎらい、「選挙は厳しい結果になった。新政権に引き継ぐべきことはしっかり引き継ぎ、政策で必要なものは党に帰って実現に努力しよう」と呼びかけた。 選挙区では落選し、比例区で復活当選した甘利行革相は閣議後の会見で「最後の最後まで党内のゴタゴタで国民の怒りを真摯(しんし)に受け止めることができなかった」と敗因を分析。首相側近を自認する甘利氏だが、特別国会の首相指名投票で麻生氏の名前を書くかどうかについて「慎重に考えた方がいい」と述べた。 同じく復活当選した与謝野財務相は「小泉内閣が終わったときに人気先行型で総裁選挙をやったことが国民の失望を買った」と語った。