今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 まず、次表の統計を見てほしい。中国の広電総局※がアニメーションの統計を出し始めた2003年からのものだが、当時1万2000分だったテレビアニメの制作分数が2011年には26万231分となっている。わずか9年で21倍になったのだ。中国の経済成長を思わせる、実に美しい上昇曲線である。